セッティング2 ページ5
うちの親父は映画監督。
海外ではそこそこ有名だけど日本ではあんまり聞かないと思う。
というのも、どうもうちの親父と日本の芸能界の折り合いがとてつもなく悪いらしくここ10年ぐらいずっと外国で活動していた。
そこに英智の親がやってきて天祥院の財閥というか会社？となら日本でも活動するみたいな話を付けたらしくて、
あ、詳しくは知らない。どうでもいいし。
まあそんなわけで友好の証みたいなので表向きも仲良く見せかける為に
とまあこれが私がここにいる理由だ。
「親に振り回されるよね、私達」
「僕は結構自分から踏み込んでる所もあるけど君は完全にとばっちりだからね。……まあこういう青春も悪くはないさ」
「それはお前だけだよ」
こんなコミュニケーション能力が致命的な奴にコミュニケーションを最も重要とする事なんてやらせるなって話よ。
「あぁ、すっかり話が脱線してしまったね。軌道修正をしようか」
始発駅から脱線してた気がせんでもないがね。
紅茶もすっかり飲み干してしまったし、私としてはそろそろ帰りたいんだけれども。
「そうはいかないよ。話して起きたいこともあるんだ」
問答無用でカップに2杯目が注がれる。
「”彼女”と君についてね」
彼女、そういえば名前なんて言ってたかな。
確か───
「
人の名前覚えるのは苦手だけど珍しい名字だなって思ったから意外と覚えてた。
「
英智は椅子の下に置いてあった鞄をまさぐると数枚の紙束をテーブルの上に差し出した。
冊子になるように丁寧に留められたそれはどう見ても表紙に『生徒会重要資料』と赤いインクで印刷されていた。
「えっ、見てもいいのこれ……」
「どうぞ。口で説明するよりこっちの方が早いと思うから」
恐る恐るページを捲ると月見里さんの怪我の状況や今後の対処について丁寧な文章で綺麗にまとめられていた。
資料や供述なんかもめちゃくちゃ見やすいしわかりやすい。これ作ったひと凄いなぁ。誰だろ。
「ん……？」
「気づいたかい？」
「……これ、私の事全然書いてないね」
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翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
