スイミング3 ページ34
「よっ、と……」
流石にスポーツドリンク7本は重いな。
これで2階の奥まで行くのか…本当に嫌がらせのバラティーに富んでるなあの白髪メッシュ。
まあさっきは助かったけどさ……
「………ん？」
植え込みの所に紙が引っかかってるのが見えた。
誰かが落としたのかな？
拾い上げたそれには五線譜と乱雑に書き殴られた音符が散らばっていた。
「…………？読めない……」
そもそも私楽器すら弾けないわ。カスタネットが限界。
けどこれ、誰のだろう。
名前とか……書いてるわけないか。
「う〜ん……まあ先生に届けよ……う…か…？」
紙を見つけた植え込みの奥で何か音が鳴った気が……
「見つからない！！！どうしよう！！！」
「うわぁああっ！？」
どうやって植え込みの中に収まってたのか知らんが突然人が飛び出してきた。
日々樹先輩に次いで2回目なんだけどどうなってんの夢ノ咲。植え込みの中に潜む特技を身につける学校なの？
「あっ、おまえそれ！！おれの！！！」
その人が私が拾った紙を指差す。
「あ……どうぞ」
「いや〜助かった！ありがとな！因みにどこで見つけたんだ？」
「いや……そこで…」
「うわ〜めちゃくちゃ近くじゃんか何で気が付かなかったんだおれの馬鹿〜！」
「はあ…」
なんだ、ただの変人か。というか月永先輩だ、これ。
拾わなきゃよかったな……
「あれ？そういやおまえ誰だ？普通科…じゃないよな？」
「あー……えっと、プロデュース科の、薬袋A……です」
「プロデュース科？ってあんずとあともう1人いたような……」
「それ、月見里さんじゃないですかね」
「あ、マリンか。で、おまえが…？」
「薬袋A…です」
「ミナイ……どっかで……あぁ」
もしかして月永先輩も噂を知ってるんだろうか。一時期アイドル科中で話題になってたから聞いたことない事もないかな。
「………おまえさ、」
「……は、はい」
「───あ、やっぱいい」
月永先輩はその場に座り込むと私が拾った紙とは別の紙にさらさらと音符を書き連ねた。
「はいこれ。見つけてくれたお礼！」
「……えっと……」
「遠慮すんなよ〜ほらほら」
いや、遠慮とかじゃなくて意味がわからなんだけど。私音楽なんか全然知らないし…。
私が楽譜を受け取ると月永先輩は上機嫌そうに私の頭を撫でて去っていった。
………まあ、後で夏目に渡せばいっか。
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翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
