リーディング ページ17
「なぁぁあつぅぅぅぅうめぇぇえええ！！！」
日頃の恨みも込めて部屋の扉を思いっきり開ける。
「あぁっAちゃん、気持ちはわかりますけどあんまり乱暴に扉開けちゃ駄目ですよ〜壊れますよ〜？」
つむぎ先輩にやんわりと諌められるが今はそれどころじゃない。
「ちょっと夏目！どーゆー事ねぇTricksterとの合同ライブって！聞いてないけど！？」
携帯の画面に映るメール画面、
『レッスン子兎ちゃんがしてくれることになったからもう来なくていいよ。
あと次のライブTricksterと合同になったから』
どう誤解されてもおかしくない文面については一歩譲るとしてもなんだ合同ライブって、Tricksterって、前にもやったじゃん仲良いなお前ら。
「その時はA出てこれなかったんだかラ今回は絶対出てきなヨ」
「ぇえ…あんず先輩いるんだったら十分じゃん……」
確かに前回合同した時は人が多くて殆ど満足に出てこれなかったよ、転校したてだったし。
でも別に私いなくてもあんず先輩完璧だったし、私いらないじゃん？
「そんな事ないですよ、Aちゃんの本領が発揮できるように頑張りましょう？」
「ぇえ…」
「そんな上辺だけの綺麗事なんてなんの意味もないヨ。流石センパイ、寒気がするネ？」
「酷くないですか！？」
まあそれは一応まだ先の話だから置いといて。
「それで…夏目、今日月見里さんとレッスンしたって言ってたけど、どうだった？」
「あァ、それネ。なんの滞りも無く順調だったヨ。むしろ教えるのが上手いネ、あの子」
「わかります〜こう、知りたいところをピンポイントで教えてくれますよね」
むぅ、つむぎ先輩は誰でも褒めてくれるけど夏目が褒めるなんてそうそうないのに凄いな月見里さん。しかしそれ故に残念というか惜しいというか……
「う〜ん……じゃあこうしよう。とりあえず次のライブまで月見里さんにレッスン見てもらおう」
「……なんテ？」
「だから、月見里さんにレッスン担当してもらおうって」
そしたら月見里さんの動向も探れるし動きも制限できるし皆もレッスンに指導がつくしで一石二鳥三鳥だよ。
「………Aちゃんって時々さらっとえげつないこといいますよね…」
「Aのコレは時々じゃなくていつもだヨ」
「あ、あれぇ……？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
