夜半のおつかい3 ページ15
中は思ったよりも綺麗だった。
シンメトリーな柄のタイルの廊下の片側にはシックな作りの木製の扉がならんでいて、差し込む陽の光だけで十分に明るかった。
飾り窓には一つづつにステンドグラスの様な装飾が施されて、上には華美ではないが荘厳と呼ぶに相応しいシャンデリアが吊ってある。
見たらわかる高いやつやん。
すこし埃っぽいけどそれを差し引いてもなお余りあるぐらい豪華だった。
というか、外観が手入れされてなさすぎる。あれじゃ廃墟って言われても仕方ないよ。
「こっちね♪」
と案内された先の部屋はもう日が沈むというのに何故か電気のついていなかった。
とても人が待っているとは思えないけど、目を凝らしてよく見るとなにやら部屋の奥に棺桶の様なものがあった。
─────ん？棺桶？
なんでそんなものが部屋の奥に堂々と鎮座していらっしゃるのだろうか。よく見るとパソコンやら楽器やらやけに現代的なものが散見していた。そして棺桶。外観は洋館。なんだこれ。
この部屋の様子を見ても何も思わないのかさっきの子はすたすたと棺桶の前まで歩いて、
「朔間さ〜ん！起きてください！お客さんですよ〜！」
そう言いながら棺桶の蓋を手の甲でガンガンと叩いた。入ってんのかよ。
数回ほど続けるとゆっくりと蓋が開いて中から人が出てきた。
「ひ、ひなたくんや…もう少し優しく起こしてくれんかのう…？」
「もう日が暮れちゃってるのに起きないからですよ〜。そんなことより朔間さん、お客さんですよ」
そういってひなたくんと呼ばれたその子は手で私の方を指した。
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佐藤(プロフ) - 璃々衣さん» 初めまして、有難いお言葉ありがとうございます！色々と書きたいネタはあるのですがね…もっと更新できるように精進します。これからもよろしくお願いします！ (2018年10月31日 18時) (
レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
璃々衣(プロフ) - 初めまして。とても素敵なお話で、何周も読みました……！お忙しいとは思われますが、更新楽しみにしております。お体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2018年10月29日 19時) (レス) id: 6b21f4271d (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - こめこさん» コメントありがとうございます…！いやもうそう仰って下さりとても嬉しいです。本当に更新遅くて申し訳ないんですがこれからも読んでいただけると幸いです(_ _) (2018年10月3日 1時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - 突然のコメント失礼します。作者さまの書かれる独特なリズム感のある日常がかわいくて素敵で、とっても好きです。更新があるたびつい嬉しくなってしまいます〜。これからもひっそり応援させていただきますね (2018年10月1日 21時) (レス) id: daff2d3cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年7月21日 21時
