気づいたら柱になってた 陸！【鬼滅の刃】

第弐佰弍拾肆話 ページ6

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『杏寿郎さんはもう新しい刀貰いました？』








煉獄「いや、まだ貰っていないな。Aは受け取ったのか？｣







『……受け取りましたよ！目覚めたら枕元に鋼鐵堀さんが座ってました』








『もう鬼の形相でしたね、あれは』と笑いながら言うAに疑問を一つ覚えた。








Aの右側から話し掛けると、少し反応が遅いのだ。







煉獄「A、今から尋ねる事に嘘偽りなく答えてくれ。｣








『……？どうしました？』








煉獄「Aも何か後遺症が残っているんじゃないか？｣







ピクっと分かりやすく肩が揺れるA。







『…右耳が潰れてしまって、右耳がほぼ何も聞こえないんです。』








悲しそうに眉を下げながらそう言うAに、胸が締め付けられる。








……やはり、そうであったか。
少し俯きながら『でも』とAは続けた。







『任務を受けられない訳でもないし、鬼を斬る事に対しての障害は大して無いので心配いりませんよ！



私は機能回復訓練をして右耳が聞こえない状態に慣れたら、すぐにでも復帰する予定でいますが、……杏寿郎さんはこれからどうするつもりでいますか？』







そう恐る恐る俺の様子を伺って首を傾げるAの頭をヨシヨシと撫でながら答える。







煉獄「左腕はもう以前の様に動かす事は出来ないんだ。だから俺は柱は引退しようと考えている。



これからは今まであまりしてこなかった一般隊士達の育成に力を入れるつもりだ！｣

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