第佰伍拾弐話 ページ25
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スパンっと宙を舞った兄さんの頸。痛みを全く感じない技で兄さんの頸を斬った。
ボロボロと少しずつ崩れていく兄さんの身体。
兄さんの元へ駆け寄り、頸を太腿の上に置いた。
朧「…こんな形じゃ、もう涙は拭えないね。」
『兄さん、兄さん…っ…』
ポロポロと溢れる涙はもう既に顔の半分程消えている兄さんの顔にポタポタと垂れた。
朧「最期くらいAの笑った顔が見たいなぁ…」
『わが、ままだなぁ…兄さんは…っ…』
口角を上げ、笑った。
今の顔はきっと不格好な顔で引き攣ってて醜女だろうけど、今は関係なかった。
そして兄さんは綺麗に微笑み、太腿にあった重さを無くして消えた。
私は立ち上がりフラフラと兄さんの服がある場所へと歩いた。
ギュッと兄さんが良く羽織っていた彼岸花が刺繍された羽織を抱き締めると、兄さんの匂いが鼻腔を掠める。
『…ぅう…っ兄さん…兄さ…っ…ひぐっ…ぅ…』
本物に自分が兄さんの頸を斬ったんだ、その事実を受け止める事が出来なくて生まれて初めて声を上げて泣いた。
『ごめ…っ…んなさい…ごめんなさ…っ…』
もうあの温もりを感じられない、優しい声を聞けない、あの手で撫でて貰えない。そんな事が頭の中でぐるぐると駆け巡る。
もう私も死にたい、そう思って刀を自分の方へと向けた時____
ガシッと腕を掴まれた。
私の腕を掴んだのは、
時透「…はぁ…間に合ったっ…」
『むい、ちろう君……』
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彼岸花の花言葉
『再会』『あきらめ』『悲しい思い出』『思うはあなた一人』『また会う日を楽しみに』
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凪(プロフ) - ヤルネコさん» 誤字でした.......教えて頂きありがとうございます!! (2020年4月12日 16時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
ヤルネコ - 第佰陸拾参話で、『!!名前・・・』は、どういう意味ですか? (2020年4月12日 15時) (レス) id: ad493a3440 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 若葉さん» オチですか.........決めてないですね。でもいつかアンケートを取ろうかなと考えています^_^ (2020年3月13日 18時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
若葉 - おっ!!いいですね〜オチはどうするか決めているんですか? (2020年3月12日 22時) (レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます^^煉獄さん推し!!!かっこいいですよね! (2020年2月6日 10時) (レス) id: 409305a4c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凪 | 作成日時:2020年1月19日 10時