3-32 ページ32
少しの沈黙は、この人達によって破られた。
「アッハハハハ！
マジで言ってんのキンメダイちゃん！！
チョーウケる！！」
「これはこれは…潔過ぎなのでは？Aさん。」
ウツボツインズによって。
『何とでも言いやがれ。
ああもういいや。何か吹っ切れたし。
アンタらには一人称変えなくていいか。
んで、その担保の条件こっちからも出させてもらう。』
「え、A？」
「おい！お前自分が担保になるってのかよ！」
『ジャックは落ち着け。
ユウは心配し過ぎ。』
心配しかないと言った表情を浮かべるユウと、慌てて止めるジャックを落ち着かせる。
「…条件、とは？」
とりあえず聞く気ではあるアズールに、私は瞬時に思い付いた条件を提示した。
『私のユニーク魔法がどういう効果を成すか、どういう発動条件があるのか
そういった内容はアンタが勝つまでは明かさない。
これを聞いてくれなきゃユニーク魔法を担保になんてさせないし、私自身も担保になってやらない。』
「！それなら」
『学園中に私の性別をばらすって？
そんなことしていいの？それ一番困るのアンタじゃない？』
アズールが切り出す前に、私は相手の言葉を予測して言う。
図星なのか、彼は眉をひそめる。
『私の性別を知った学園側…教師は私を退学させるだろうね。
だって私は女で、ここは男子校。当然の処置だ。
そしたらユニーク魔法の欲しいアンタは奪うことができないまま私は退学…
それ、一番困るのアンタだろ。
だって、私がこの学園からいなくなったら
欲しくてたまらないユニーク魔法も手に入らないんだから。』
「…っ」
苦虫を嚙み潰したような表情をするアズール。
っし、これは私が勝った。
「へぇ…キンメダイちゃんやるじゃん。」
「ふふ。アズール、彼女の方が一枚上手のようですよ。」
「…そうですね。
分かりました。その条件呑みましょう。」
アズールがコテンパンにされたのにもかかわらず、楽しそうに笑うウツボツインズ。
アズールは悔しそうな表情を浮かべながら、渋々私の挙げた条件を呑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
諦めかけてたけど…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】
今日も懲りずに叫びます…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】 それでも言いたい事がある…………モブでいさせて下さい!!!! 【ツイステ】もっと見る
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カリナ - 3_48でクスクス笑うタレ目とかかれてありますがつり目では無いでしょうか？ (2021年8月30日 17時) (
レス) id: 5c46ccd9a8 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - カナさん» ハッ！本当ですね、ダメです女バレしちゃう……！！カナ様、ご指摘ありがとうございます。訂正しました！ (2020年12月26日 12時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
カナ(プロフ) - 3―10でおもいっきり私って言ってるけどいいんですか？ (2020年12月26日 12時) (レス) id: 115331bfc2 (このIDを非表示/違反報告)
Kk(プロフ) - この作品をお待ちしている皆さん、ありがとうございます！そしてパスワードの状態が長くなり。申し訳ありません（汗）今書き途中でパスワードをさせて頂いています。もう少しで更新致しますので、ご理解とご協力よろしくお願い致します。 (2020年12月5日 9時) (レス) id: 30c3420c66 (このIDを非表示/違反報告)
ただの腐女子(プロフ) - 続きが読みたいです。 (2020年12月5日 6時) (レス) id: fe7c6e1aa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KK
| 作成日時：2020年11月30日 12時
