【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

50,「ただいま」 ページ50

戸惑っていると…魘魅の戦艦の上で、一瞬白い羽織が見える。





(！…あれは………)





＿＿＿＿＿黒い霧も、露散してきていた。


どうやらコアが斬られたのと、魘魅本体のコアが斬られた事による消失の様だ。



これまた一瞬しか見えなかったが、目の前のコアを斬ったのは見覚えのある黒い羽織だった。恐らく、鬼兵隊の物。





(じゃあ、本体を斬ったのは……)





あの白い羽織は＿＿＿＿





(……ふふ、まぁ良いか。)





魘魅はコアごと潰した。
銀時君の体にウイルスが巣食う事は無いだろう。






『銀時君も、無論私も思いっきり生存ルートじゃないか……何て無茶苦茶な…ッ』






とんだ無茶ぶりをこなしてしまう物だ。



でも、







＿＿＿ポン、







『！わっ、』






唇を噛み締めてうつむいていると、頭を急に撫でられた。その手は、トシの物で。






『？トシ…』



土方「…おかえり、A」



『っ、』






でも、嬉しい。つぅ、と涙が頬を伝った。






土方「は！？ちょ、オイ泣くな、」



沖田「ちょっと男子ぃ、謝りなよォ泣いてるじゃん」



土方「ぶっ殺すぞ総悟テメー！！！」



近藤「気にするなトシ！俺は何度お妙さんに泣かされたか…」



土方「アンタは勝手に玉砕してるだけだろーが」






ポロポロと涙が溢れて止まらない。
嬉しい。こんなにも素敵な人達が、仲間なのだ。


だって、ずるいじゃん。体張ってまでさ。






妙「あら、Aちゃんを泣かすなんて殺しますよ土方さん」



土方「オイ殴ろうとするな！不可抗力だ！！」



『でも、未来でまた会えるかどうかなんてまだわかりゃしないだろう？』






暖かい風が戦場に吹く。
それは私達を祝福しているかの様に穏やかで。






銀時「出会えるに決まってんだろ」



『！銀時君、』



銀時「何故なら、俺ァ万事屋を辞めねーからな。あと多串君が大嫌いだから憎まれ口を叩きに真撰組まで行くぜ」



土方「お前はいい加減人の名前を覚えろ」



新八「ちょ、いい加減にして下さいよ！」



神楽「うるさいヨパッチー」



新八「最早跡形も無ェ！！！」







嗚呼、本当にしまらない最後だ。


未来がどうかなんて分かりゃしないし…ホント、ぐだぐだだしメタいし下品だし。






でも、だからこそ面白い。









嗚呼、皆、












『っ、ただいま……!』












劇場版 完結篇＿＿＿＿＿終










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