【銀魂】空から女の子が降ってきました。【劇場版】

1,「真撰組」 ページ1

ドタドタドタ…！！






いつも通り真撰組の屯所で寝転がっていると、バタバタと廊下から足音がした。


……折角人が昼寝してんのに煩いことこの上ない。






土方「総悟テメェ！！この書類はどーゆー事だ説明しろや！！！」



沖田「えー、分かりやせんでしたー？そのまんまの意味でさァ、書く事なんてありやせん」





(あー……会話からして、どうやらまた総悟がやらかしたらしいね…ま、日常茶飯事か)






＿＿＿＿＿＿ガラッ、







『ちょっとォー？あんまり騒がないで下さいよ』






部屋の襖を開けて、顔だけヒョコッと出して言う…と、トシがくわっと目をかっ開いて怒ってきた。怖。


てかヘイトこっちに向かってきたじゃんやべ。






土方「てめーに言われたくねーよ！！そもそもこの時間はお前見廻りしてるはずだろ！！！」






あ。そういえば。






『えへ、忘れてた』



土方「てめーなァ…！」






あ、やべトシ怒る。






『て事で、見廻り行ってきまーす！！！』



土方「あッ、おい逃げんな！！！！」






＿＿＿＿＿＿ダダダッ、






屯所を出て走り出した。





(こーゆーのは逃げるに限るッ…
あッ、そうだ見廻り途中に万事屋に行こう…！)






『見廻りついでに万事屋に行ってきますねー！』



土方「あッ、おいA！！！」



『？』






行き先を伝えて直ぐに走りだそうとしたが、名を呼ばれて立ち止まる。






『何ですか？』






振り向くと、トシは複雑そうな顔をしていた。






土方「あ…その、なんだ」



『？』



土方「お前……少しその、万事屋に行きすぎ…じゃ、ないか」



『え』






トシは照れた様に首に手を置き、目線は横を向かせ此方を見ない様にしている。


………え…いやそれより行きすぎ、って…





ああー、そーゆー事か。








土方「いや、別に行くなとは言ってないが…」









過保護なのも困り物だな。それとも嫉妬の類いかな？






『ぷっ、あははは！安心して下さいよー、トシ。私は真撰組ですから』






くすくすと含み笑いをしながらも『お土産は期待しないでくださいねー』と言ってトシに背を向ける。






『夕方には戻りまーす』






そして、万事屋へと走り出した。












土方「ッンな事ァ…分かってるわ」



沖田「あり、土方さん顔真っ赤ですぜ」



土方「わざわざ戻ってきて人をからかうんじゃねェ！殺すぞ！！！」










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