167.スタンガン ページ42
キャラメルside
周りは騒がしく、そらるさんと月弥が戻ってくるのが遅い事に気が付かなかった。
う「ねぇ、二人ちょっと遅くない？俺様子見てくるわ」
そう言ってうらたさんが席を立った。
周りは相変わらず騒がしい。
しかしそんな様子も、うらたさんとうらたさんに肩を貸された“そらるさん”が来ると、一変した。
ま「そ、そらるさん大丈夫ですか！？それと、月弥は…？」
不安そうにまふさんが言うと、そらるさんが顔を歪めながら答える。
そ「俺は大丈夫だけど、月弥は分かんない…なんかスタンガンかなんかでやられて意識失ってた」
ごめんとそらるさんが謝ると、いや、責めてる訳じゃ無いんです！と慌てて返していた。
う「あと、これがそのスタンガン」
そらるさんを座らせ、手に持っていたスタンガンを見せる。
歌「…あ」
ふいに歌詞さんが呟いた。
キャ「どうしました？随分冷や汗かいてますけど」
すると歌詞さんは苦笑いしながらこう言った。
歌「ごめん、それ僕が前月弥ちゃんに渡したヤツだ」
「「「「「「・ ・ ・ 。」」」」」」
沈黙ののち、そらるさんが無言で歌詞さんの胸ぐらを掴んだ。
歌「ごっごめっ、苦しっ、だって持ってくるとか思わないでしょ！ｺﾞﾎｯ」
そ「だとしてもなんで持たせたままなんだよ…」
ブツブツﾌﾞﾗｯｸｵｰﾗ放ちながら呟いてるそらるさんと苦しそうな歌詞さんは置いといて((
桜「…つまり、月弥はわざとスタンガンでそらるさんを気絶させて、それからどこかへ行った、と…」
謎が多い、と呟く彼女。
l「取り敢えず一回シェアハウスに戻って、月弥ちゃんが帰って来てないか確認してから探そ」
おい大学生、とluzさんがドスのきいた声をだすとそらるさんは、歳上の歌詞さんまでもが縮み上がっていた。
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作者名：月見だんご | 作成日時：2017年8月21日 23時
