ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ32)

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159.カラオケなうだよ。ページ32

桜餅side

流れ出した曲は

粉「ふっ···あははははっはwwwww」

画面を見た由乃が笑い始めた。···コイツとうとう頭逝っちゃったかそっか

そして私も画面を見る。

桜「···いれたの誰っ···w」

『あ、私ー』

「「「お前なの！？」」」

驚くのも無理はないだろう。

だってあの優等生ヅラした月弥がくたばれPTA歌うとか普通思わないでしょw

『学校に特に恨みは無いんだけどねー』

それで歌うのもどうかとは思うけど

キャ「つかうち私立だからPTA関係無いしw」

桜「ごもっともなことで」

爆笑しながら正論を言う優衣はどこまでそのツッコミキャラを保つのか。

『Fack y○uーーーーーーーーー↑↑！』

桜「いや○仕事してねぇよw」

この曲の最初の台詞により一度収まりかけていた笑いが再び起こったらしく、由乃がまた爆笑していた。

まぁそんなこんなでくたばれPTAを歌い、その後にback numberのクリスマスソングを歌った。

そして最後に流れ出したのは

桜「アイネクライネ···？」

少し首を傾げて呟くと、月弥が微笑を浮かべた。

『私貴方に会えて本当に嬉しいのに当たり前のようにそれらが悲しいんだ────』

桜「────今痛いくらい幸せな思い出がいつか来るお別れを育てて歩く」

米津さんの曲って本当に心に沁みるよね、と１人思いながら歌を紡ぐ。

由乃と優衣もそれにつられて歌い出した。

「「「「貴方の名前を呼んで良いかな」」」」

粉「···月弥の歌い方、変わったね。良くなった」

そう言ったのは、由乃。それに対し、月弥はそう？と首を傾げた。

桜「···なんか、前は音程もテンポも完璧だけど何処か欠けてるような機械みたいな。
でも今は、人間味があるというか。···感動できる、歌だよ」

そう言えば、月弥は目を見開いて。

『そっか···ふふっ、ありがと』

それじゃ、帰ろっか！とコートを手に取った月弥の目は、少しだけ潤んでいた気がした。