ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ27)

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154.誰もページ27

桜餅side

クリスマスの飾りが街を彩る様になった、12月の半ば。

あの事件が起こった日から、飛ぶように日々が過ぎて行く。

ライブの告知、打ち合わせ、練習。その他にも期末テストで死にかけたり()、歌ってみた出したり。

本当に充実してるって思える。

毎日がこんなに楽しくなるとか、4.5年前の私なら想像もしていなかっただろう。

···ここ、否シェアハウスに来たお陰かもしれない、な。

もちろんリズムのお陰でもあるんだけど

ここに来てなかったら私は歌い手として復活することも無かったし、優衣と由乃、二人のトラウマだって解決していなかったと思う。

こんな日々ずっと続けば良いな、なんて思っている自分がいた。

···唯一少し気掛かりなのは、月弥がいつも笑っているようになった事。

はっきり言ってしまうとお前気持ちわりぃよwって感じ←

だってあの月弥だよ！？ﾌﾞﾗｯｸｵｰﾗ満載の笑顔でハリセンで人の頭ぶん殴ってくる人がだよ！？(とても失礼)

まぁ、ライブの緊張からだけなら全然良いんだけど

なにかある訳じゃない···よね

何故か、ぞわっと鳥肌が立った。

桜「···難しい事考えんの止めよ」

こういうのは性に合わないというのもそうだけど、このよく分からない不安を消し去りたかった。

粉「え？お前どうしたの」

桜「いや、なんでもない」

一緒にいた由乃に適当に言葉を返し、いつのまにか立ち止まっていた足を再び動かし始めた。