ちぐはぐな[リズム]は歌い手様に好かれました。Part4! (ページ17)

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144.白服さんが黒服さんに() ページ17

まふまふside

ま「んー···」

白「どうした？真冬君」

ま「うぇっ！？あ、いや、なんでも無いです···」

─────言えない。

月弥ちゃんと楽しそうに話してるあおい君に嫉妬してるとか絶対に言えない···

しかも最近シェアハウスでもちゃんと話せてないし···

やっぱ僕みたいな気弱なヤツなんて目に入って無いんだろうなぁ。

はぁ、と溜め息をついて再びたくさんの洋服に向き合う

白「···へぇ、真冬君あのボブの子好きなんだ♪」

ま「──────はいぃ！？」

一瞬硬直したのち、言葉の意味を理解すると
ボッと、音が出そうな位顔が赤くなるのが自分でも分かった

つかなんで分かったんですかエスパーですか

白「月弥ちゃん、って言うんだっけ？確かに真冬君の好きなタイプっぽいなー。清楚な感じとか、どこかの御令嬢って雰囲気もあるし」

ほんと、真冬君分かりやすいwとニヤニヤ笑う白服さんは、まるで小学生のひやかし男子のようだ

白「そっかー月弥ちゃんが好きなのにうちのあおいと楽しそーに話してるから嫌なんでしょお？」

ｳｾﾞｪ((

ま「分かってるなら言う必要無くないですか？」

まぁまぁ、そう怒んないで！と言う白服さん

白「月弥ちゃんに、自分の事みて欲しいんでしょ？とびっきりの選んであげたから、試着して月弥ちゃんに見せにいってきなよ」

その言葉と共に差し出された洋服は、普段の僕からは考えられない位お洒落だった

ま「っあ、ありがとうございますっ！」

さっきの怒りも忘れ、服を持って試着室に向かう

白服さんの青春だねぇ、という言葉が後ろから聞こえた

蜂蜜side

あ「あ、月弥ちゃんっていつもそんな感じの服なの？清楚系というか」

あおい君が2着の服を比べながら私に聞いてくる

『まぁ、そうですね。その位しか持ってなくて』

そういうと、成る程···と右手に持っていた服をもどし、新しい服を手に取った

あ「うーん···ライブでもそういう感じのやつが着たいなら、こういうのはどう？」

そして見せてくれたのは、

さりげなくフリルがついているブラウスに艶のある赤いリボン、金色のボタンが付いている黒の膝にかかる程度のスカートに紺色のカーディガン。

『かわいい···一回着てみます！』

あ「おっけ、んじゃもう一着の方見とくね」

ありがとうございます、と頭を下げて試着室に入った。