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が、今この場に集まっているのはAやユウではなく、生粋のヴィランズである各寮の寮長達なのだ。
彼女達にするような懇願方法をとったところで、素直に首を縦に振る可能性などあるわけがない。
｢それでは授業が出来ません！ 皆で取り戻しましょう！｣
｢………。｣
｢……って何ですか！ 全員やる気のなさそうな顔をして！！｣
そうなるだろう。
根っからのお人好しであるユウや、何だかんだ言いつつも助力してくれるAと同じように扱えると思ったら大間違いである。
レオナは大きな欠伸を零し、アズールは無言で眼鏡の位置を直し、カリムは朗らかな笑みを浮かべたまま頷くことはなかった。
｢はい出ました何時ものやつ。面倒を生徒に押し付ける大人のエゴ。毎度毎度、A氏と監督生氏が押し付けられて可哀想だと思ってたら……今度は僕達に回してくるなんて有り得ない。嫌でござる｣
｢授業が出来ないのは非常に困ります。しかし、それは生徒が解決すべき問題なのでしょうか｣
｢学園のことなら、責任者たる学園"長"の仕事よね。生徒であるアタシには関係ないわ｣
｢皆、何て冷たいんでしょう！ というかシュラウドくん、君は何時もそう思っていたんですか！？｣
｢当たり前でしょ。寧ろ思わないと思ってたワケ？｣
｢冷たすぎません！？……なんてね。そう言うと思っていましたよ｣
しかしながら、そこは流石学園長と言うべきか、きちんと対策を考えていたようだ。
彼は仮面の下の金色の瞳を
｢分かりました。では残念ですが、フェアリーガラが終了して空調が直るまでは休校です！｣
｢おっ、休み！？ やったー！｣
｢ですが、三ヶ月も授業が出来ないのでは進級させることは出来ません。皆さんも含めて生徒全員、留年ですッ！！！｣
｢えええ〜〜〜！｣
｢冗談じゃない！！ このボクが留年だって！？｣
｢アタシも困るわ。留年なんて、イメージダウンも甚だしい！｣
真面目なリドルやモデル業をしているヴィル、卒業後は家を継がなくてはならないカリムからすれば最悪の事態であろう。
元より留年に対して良いイメージなど無いし、留年を不名誉なことだと思っている生徒が大半だ。
もう既に留年を経験しているレオナにとっては、なんて事ないのかもしれないが。
｢……納得はいかないけれど、やるしかないようだね｣
｢無茶苦茶ですが、進級を盾に取られては仕方がありません｣
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ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» ありがとうございます〜〜！ 嬉しいです……更新頑張れます！これからもどうぞ、よろしくお願い致します！ (2020年7月2日 9時) (
レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
哭狼 - ゆるり様、夢主の推察能力が半端なくて素敵でした！物語の続き楽しみにしてます。この作品が、大好きです(^^)すごく面白かったですm(__)m (2020年7月2日 2時) (レス) id: adf4aefcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - リリア最推しさん» 勿論出演予定ですよ！この後のお話に出てきますので、少々お待ちくださいませ！ (2020年6月28日 14時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
リリア最推し - 夢主の髪が切られたら1番黙ってない妖精王が居ますけど、出演ありですか？？ (2020年6月28日 13時) (レス) id: 1fa4972d94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるり(プロフ) - 哭狼さん» お褒めいただき光栄です〜！ 私の文章能力で、書きたいことが伝わるか不安でしたが……良かったです！ (2020年6月28日 8時) (レス) id: 6a421b584d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆるり | 作成日時：2020年6月21日 12時
