もらった時の礼儀 ページ40
[A]
私が鬼兵隊の船に着くと、いつも通りまた子が迎えてくれて高杉のいる総督部屋へ入る。
A「どうも。」
高杉「あァ久しいな。」
高杉は笑みを浮かべる。
A「今日は河上さんと途中まで交代して仕事をしろと言われた。何をすればいいの?」
高杉「真選組に伊東と一緒に行ってくれ。おそらく真選組の中に伊東を漬け込んでいる奴が数人いるはずだ。
そいつらを始末する役目を万斉に頼んでいたんだが、万斉は来れないからな。
Aにそれを頼むァ。」
久しぶりの殺しということで思わず微笑んでしまう。
A「わかった。」
高杉「あ、あと真選組の鬼の副長は今妖刀に取り憑かれてるらしくてな。だからいつもと状況が違うことを把握しておけ。」
妖刀に取り憑かれる?一体何してそんなことになったのやら。
土方という言葉を聞いて殺したくなり、殺気を出してしまうが
高杉「言っておくが、副長は殺したらダメだかんな。」
A「えぇ。なんで?」
高杉「奴の息の根は俺が止める。もちろん、近藤もな。」
A「ま、わかった。とりあえず伊東を嗅ぎ回っている奴を殺せばいいのね。」
高杉「あぁ。そういやァ、好きなもん決めたか?」
そういえばそんな会話をしていたような、、
A「あ、決めてない、、」
それを言って高杉はだろーなと表情で表して、机から何かを取り出して私に近づいてきた。
高杉「ま、決めてねェと思ったから買っておいたぜ。受け取れ。」
そう言って手渡しで渡されたのは、口紅。
私はなぜこれを渡すのか理解できないので問いかける。
A「あの、なんでこれを?」
そういうと高杉は少し驚いた表情を見せつつ
高杉「そうゆう貰い物を男からもらったら、何も聞かないのが礼儀だァ。」
え、そうなんだ。
男からもらったことないから知らなかった。
流石モテそうな顔をした高杉は違うな。きっと何人もの女性にこうしてあげていたんだろう。渡し方も慣れた手つきだったし。
聞くなって言うから聞かないことにしておこう。
A「ありがとう。」
私は礼を言うと高杉は少し口角が上がって、
高杉「あァ。ま、たまにはそうゆうのつけて来い。化粧しねェのも悪くねェが、したのも見てェしな。」
そう言って高杉は自分の椅子に戻ったので、私は礼を言って部屋から出た。
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海月(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» すみません。急いで直します。教えてくださりありがとうございます。 (2018年12月20日 17時) (レス) id: 560d352492 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - 川上じゃなくて河上ですよー! (2018年12月20日 16時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月 | 作成日時:2018年12月6日 12時