検索窓
今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:7,937 hit

因果 ページ22





どうやってアクアが出演できたのかは知らないが、アクアが来れば それなりの演技が期待できる。
有馬かなも演じやすく、自分の最高を魅せれるだろう。


ドラマをぼーっと見ていると、アクアが登場した。
アクアはヒロインのストーカー役で。
なんの因果が知らないが、私の心に亀裂が入ったのは間違いない。

正直にいうと今すぐにでもテレビを消したかった。



アクアが登場した瞬間、大根役者の演技に感情が入った。
アクアの入れ知恵か それとも“操作”か。

気持ち悪く、不気味に、迫力のある恐怖。
アクアらしい演技だ。


そして、_____


〔それでも、光はあるから。〕

__クライマックスへ。


有馬かなの演技が一層際立った。
さすがは元十秒で泣ける天才子役だ。
謳われるだけある。


ドラマが終わって、CMが流れ始めた。
私は気になっていたので アクアに電話をかけた。

数コールでアクアが出てきた。なんだか不機嫌そう。



『ドラマ見たよ。アクアらしいじゃん。』

〔用はそれだけか?〕


不機嫌な理由は、見られたくなかったのか。
アクアの問いかけに『そんなわけないでしょ』と答えた。


『なんの目的もなしに あんたがドラマに出たがるとは思えない。
一体なんの目的が?』


そう尋ねられることはアクアも予想していたらしい。
〔Pが鏑木勝也だ〕と回答した。

鏑木の名前を聞いて 自分の目の色が変わったのがわかった。


アイの残した携帯電話は3台ある。
仕事用とプライベート用。
これらの携帯にはメンバーや事務所社員のログしかなかった。
アイは私が知っているよりも用心深く、本気で私たちの秘密を守ろうとしていた。


問題はアイが妊娠以前に使っていたもう1台の携帯。
『冬井A』がよく見ていた携帯はそれだ。

バッテリーはとっくの昔に駄目になっており、何世代も前の型で まだ使えるバッテリーを探すのは骨が折れた。
だがパスコード突破の手間に比べれば比較にならなかった。
間違える度に30秒間操作が出来なくなる。

冬井Aでさえもパスコードは知らない。
ただ5桁だということは知っていた。
その時 まだアクアとは協力しておらず、パスコードを突破してから協力を結んだ。

そのスマホには十数名の芸能関係者のメアドや携帯番号が残っており、その中の一人が「鏑木勝也」だった。



『会ったの?』

〔...あまり収穫は期待しないでくれ。〕




地獄に突き落としてやる→←苦痛の鍵盤



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
134人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りる - 初コメ失礼します!!!いい感じに歌い手が推しの子に溶け込んでいて、もう好きです!!!!応援してまふ! (11月24日 18時) (レス) @page15 id: 088b936db2 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (10月19日 12時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨音雨音 x他1人 | 作者ホームページ:無いっス。  
作成日時:2023年8月1日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。