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日常 ページ13





あれから一年。
私たちは立ったり喋ったりしても怪しまれない程度に成長した。
私はあの日からツイッターも自分のスマホも触っていない。


『冬井A』は失踪ということになっていた。

両親もいないことから、住んでいたマンションを引き払って 全て星野家の一室に移動されたが、アイは私のものを何一つ捨てなかった。
ギターもピアノも、その他の機材も。
場所を取るだけで邪魔なら捨ててしまえばいいのに。


『...アイ(ママ)。あそこの物は捨てないの?』

「あれはね、ママの親友の物なんだ。
また帰ってくるから捨てちゃだめなの。
アクアとダイヤ、ルビーを抱っこしてもらうって約束したからね。」

『...邪魔じゃないの?』

「帰ってくるまで返してあげないつもりだからいーの。」


そう言ってアイは私の頭を撫でる。

「ダイヤはね、その子にちょっと似てるんだ。」

その声色は少しだけ寂しそうで。



私が『冬井A』だと悟られるわけでもなく、平穏に日々を過ごしている。


モデルにラジオアシスタント。
アイは着実に仕事を増やしていた。
ドラマにも出演して、さらにはアクアまでもが苺プロ所属としてドラマに出たこともあったっけ。








アイの子供として生まれ変わって三年が経過。

二年前にアクアとアイが出演した あの映画は結局アイが全て持っていってしまった。
それがきっかけだったのか仕事も結構増えて。


今のアイを一言で言うなら絶賛売り出し中のアイドルタレントだ。
アイはもうすぐ二十歳になる。



今のところ私たちは世間の目に晒されることなく日常を過ごしている。
それとこれは関係の無い話だと思うが、私の遺体はまだ発見されていないようだ。




「んー今日も可愛い!!可愛いよー!!
まぁトータルではママの方が可愛いけどね。」

『なんの対抗意識?』


私たちは幼稚園に入園した。
アクアはやはり遊具などで幼児と遊ぶ気はなく、いつも本を読んでいた。
私も私で 前世ではほぼ引きこもりみたいなものだったので、一緒に本を読んでいた。


そんな さなかの出来事。


「みんな〜。お遊戯の時間ですよー。
みんなの踊りを保護者の方も見に来てくれるから!
一生懸命練習しましょうね!」


そんな、幼稚園では珍しくないことだった。
ルビーは園長先生の言葉を聞いて、逃げ出してしまった。


『どうして逃げ出したの?』

「私 ダンス下手だから。」


そう言って頑なにやろうとしなかった。




未来のスター→←ヲタ芸を打つ三つ子



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りる - 初コメ失礼します!!!いい感じに歌い手が推しの子に溶け込んでいて、もう好きです!!!!応援してまふ! (11月24日 18時) (レス) @page15 id: 088b936db2 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (10月19日 12時) (レス) id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音雨音 x他1人 | 作者ホームページ:無いっス。  
作成日時:2023年8月1日 22時

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