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イケメン度32% ページ35



あれから数日、優斗君から電話がかかってきた。

「もしもーし!あれからいい感じに探ってみたんだけどね、Aちゃんはね...」












ーそして誕生日当日ー



プレゼント用の紙袋を持ってAん家に向かう。

インターホンを鳴らすとすぐに優斗君がでた。



(すごいニヤニヤしてる...。)


「いらっしゃーい。どうぞどうぞ入って!」

見かけによらず背中を押す力が強い。

本当は玄関で渡す予定だったが彼の圧に負け、家の中に入ってしまった。


中に入るとAがテーブルの上にある豪勢な料理を食べていた。


『こ、孝支!?』

驚いた彼女をよそに誕生日プレゼントを渡す。

「はい、誕生日おめでとう。」

『ええ!ありがとう!ねねっ、開けていい?』


少々照れ臭いが承諾する。

『おおっ!ランニングシューズ!』

中にはまだまだ真新しいシューズが入っていた。




少々値段が張ったが、お小遣いを手に入れるため親の手伝いをした甲斐があった。


『ずっと欲しかったんだー。』なんて言うから少し後ろめたさがある。

しかし、可愛い笑顔が見えたから良しとしよう。

心臓がバクバクだ。


「じゃあ、俺はこれで...。」


やる事は終わったので帰ろうとするが、その腕は優斗君に掴まれて進めない。

「ご飯食べてきなよ。」

その言葉で思わず視線をテーブルに落とす。

テーブルには美味しそうな料理が湯気を立てて並んでいる。

きっと彼が作ったのだろう。


見るだけでよだれが出てくるが頑張って耐える。



(いかん、いかん。よだれ出てるとこをAに見られたら引かれてしまう。)

正直俺もここに居たい。

Aと一緒にいられるし、美味しい料理も食べれる。



ただ、いかんせんさっきの無邪気な笑顔で俺の心臓は瀕死だ。

顔もかなり赤いだろう。

ただ美味しそうにご飯を頬張るAも見ておきたいものだ。


その一瞬の迷いを優斗君は見逃さなかった。

「ダメ?」

優斗君は席に座っているから必然的に上目遣いになる。
俺はその顔に弱い。


それを知ってやっているのか...?



優斗君は可愛い系女子だ。

だがその内には狙った獲物は絶対に逃さない、肉食動物的思考もあるのではなかろう。


恐ろしい兄弟だ。

結局その押しに負け、一緒にご飯をいただくことになった。




(後で夕飯入らないって連絡入れとかないと)



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ハムエッグ(プロフ) - うぐっ・・・・・・!コメントありがとうございます・・・! (2023年1月17日 19時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
ひーな(プロフ) - うぐっ……!夢主ちゃんイッケメン…!!! (2023年1月9日 13時) (レス) @page24 id: e6a88033a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハムエッグ | 作成日時:2022年6月26日 18時

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