イケメン度28% ページ30
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「4組1番で次の走者へ繋ぐぅ!」
どうやら1番のようだ。
しかし最後の最後で抜かれてしまい結果は2位になってしまった。
後半もまだあるし...。
「後半走者は前にきてください。」
その言葉でAたちが立ち上がる。
ピストルの音が鳴りスタート。
次々とバトンが受け渡されていく。4組現在2位。
1位との差は30mほど、そしてAにバトンが渡される。
頑張れ...!
周りの応援も必死だ。
「速い!1年4組が一気に追いかけてきている!!」
ーパァン!ー
ゴールの合図にピストルがなる。
先にゴールテープを切ったのはAだ。
「1年4組が1位でゴール!!」
その声でみんな大盛り上がりだ。
ゴール後Aの近くに人が集まる。
「真川さんすごいよ!結構離れてたのに!」
『ありがとう!でもみんなのおかげだよ!」
うん。返しまでイケメン。
今日も惨敗です。Aさん。
ーーーーーーーーー
気持ちを切り替えて、部活別対抗リレー。
さっきは全くかっこいいところを見せられなかった。
その分活躍してやろう。
リレー前の待機所で意気込む。
「お前、真川さんにかっこいいところを少しでも見せてやろう。とか思ってるだろ。」
いつのまにか背後にいた大地に思わずビビって肩を震わせる。
(なぜバレた...。)
「まぁせいぜいがんばんなさいよ。」
(余計なお世話だ。)
心の中で軽く毒吐きながらもリレーが開始されるのを待った。
パァーン!
今日もう何度も聞いたピストルの音を合図に全員がスタートする。
頑張って黒川さん...。
第一走者は黒川さんだ。
一周目は特に周りと大きな差も無く次へ繋がれていく。
あっ、ちなみに俺はアンカーだ。重大責任だ。
しかし陸上部が本領発揮という訳でジリジリ差が開いていく。
現在バレー部は2位と3位を行ったり来たりという感じだ。
4週目、2位の状態でバトンは俺に渡された。
ここでかっこよく1位になったらかっこいいだろうな...。
でもかなりの差がある。
正直なところ半分諦めかけていた。
(このまま2位を維持できたら十分だろ..。)
『頑張って、孝支...!!』
たくさんの声の中ではっきり聞こえるわけがないが、確かにそう聞こえた。
好きな子に応援されて、嬉しくないわけがない。
落ちかけていた足を動かす。
1位との差はどんどん狭まっていく...。
行けるか..!?
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ハムエッグ(プロフ) - うぐっ・・・・・・!コメントありがとうございます・・・! (2023年1月17日 19時) (レス) id: e9b251311b (このIDを非表示/違反報告)
ひーな(プロフ) - うぐっ……!夢主ちゃんイッケメン…!!! (2023年1月9日 13時) (レス) @page24 id: e6a88033a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハムエッグ | 作成日時:2022年6月26日 18時