56話 ページ10
「Aのこと怒らせてもうた…」
Aが居なくなってから侑はとても落ち込んでいて、他の2年部員もだまりこみ少し気まずい空気が流れていた
それでも仕方がないことなのだろう。Aが怒ったところなんて今まで一度も見たことがなかったのだから
「共感されんの嫌みたいやったなぁ」
「でも普通人って共感されたがるよね」
いくら考えても怒った理由がわからない。仕方がないからとりあえず3人は部室へ向かって歩いきはじめた
大会まで時間もないし少しでも遅れたら監督たちまでを怒らせてしまうのは目に見えている。普段はある程度自由にやってる2年だが大会前の遅刻は確実に許されない
部室につき準備を各自始めたがそこにAの姿はない。準備中に来るのかもしれないと思っていたがそれもなかった
「もう体育館行ったんか?」
「知らんけどそうなんちゃう?」
いくら怒らせた後と言っても部活に来るだろいと信じて疑わなかった。なぜなら、Aがバレー好きなのを誰一人として信じて疑っていないから
だからこそ体育館につき北さんから「今日はA休みや」と聞いたときの衝撃というのは半端ないものだった
「なんや、聞いとらんのか?頭痛いって連絡きとったよ」
「そうですか、ありがとうございます」
もしかしたら体調悪くていつもと違ったのかも知れない。そんな都合のいい考えが頭に浮かんだ。そしてそんなわけないなとすぐに消えた
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香恋(プロフ) - Uさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです!時々よくわからない表現が出てくるかもしれませんが今後ともぜひこの小説を楽しんで読んでもらえたら嬉しいです! (2022年10月24日 22時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
U - 主くんの消えてしまいそうでありながらも逃げることができないという状況そのものや、心理描写が儚すぎて思わずコメントしてしまいました…!この作品ほど続きや終わりが気になるものに出会えたのは初めてです!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます!!! (2022年10月24日 20時) (レス) id: 84c1c08764 (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - ウリンさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて凄く嬉しいです!!ほぼ毎日更新できるように頑張ります! (2022年10月2日 22時) (レス) @page28 id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
ウリン(プロフ) - さっ最高です…香恋さんの書く心情描写がリアル過ぎて物語に簡単に入り込めます…応援してます!更新ありがとうございます! (2022年10月2日 21時) (レス) id: 34bb7b30de (このIDを非表示/違反報告)
香恋(プロフ) - さーさん» コメントありがとうございます、そう言ってもらえてとても嬉しいです!!できる限り毎日更新できるように頑張るりますね (2022年9月17日 16時) (レス) id: fa5d44cc5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:歌恋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/suikahqd/
作成日時:2022年9月8日 23時