第6話そして気づいた ページ8
＊
瞼を開けると、手のぬくもりが消えた。
少し名残惜しい、などと思っていると、テノール…いや、バス寄りの声が、響いた。
？「おい、大丈夫か？」
『……？』
見るからにして…二十代前半と言ったところだろうか。
声は低い…からたぶん男性、だろう。
『……』
徐々に、視界がはっきりしてきた。体も…何とか動かせる。
その時…
『え…あ…』
金色に染められた髪
胸ポケットから除く、サングラス
そして…………バーテン服
……認めざるを得なかった。
『……。』
静雄「……。」
目の前にいる男性が
『平和島静雄』だということに___
──────────
どれくらい経ったのだろう。長い沈黙に耐えられなくなったのか、彼…平和島静雄が口を開いた。
静雄「…おい。」
『…は、はい何でしょうか。』
静雄「何で、あんなところで倒れてたんだ？」
『…あんなところ？』
静雄「おぅ、お前俺のマンションの部屋の前で倒れてよ……」
『えぇ…』
何だこの展開!と梨恋は思った。
何故よりにもよって“彼”なのか。
静雄「とにかく、親も心配してるから、電話したほうがいいぞ」
『え、それは……』
静雄「…どうした？」
『………。』
……言えない。気がついたら此処に居ましたなんて言えない!
そう思った彼女は何とか別の言い訳を考えようとするが。
『……よく、分かんないです』
静雄「？どうゆう事だ？」
自分の状況を伝えるのに精一杯だった。
静雄「迷子か?!」
『いや、違います!!』
『この歳で、迷子ってなんですか?!』
静雄「じゃぁ、何なんだ」
『…それは、えっと
言えないです、すみません…』
静雄「…？」
ますます首を傾げる彼を見て彼女は思った。
彼…平和島静雄に、迷惑をかけてしまっている…と。
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ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます！これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (
レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました！小説も面白いし素晴らしいです！これからも頑張ってください！ (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ？知らなかったんですか？ (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだｗ初耳ぃ！ｗ (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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