〃 ページ28
*
『あ、あの……奈倉さん達は……死ぬつもりあるんですか?』
この上無く核心をついた問いに、臨也、そして幽李は顔色一つ変えずに答えた。
「死ぬ気ですか?んー、僕はありませんね」
臨也「無いけど?」
僅かの間、個室の中には他の部屋から漏れ出す音以外何も聞こえなくなる。その内、女のうち一人が堰を切ったように喚き出した。
『酷い!私達の事を騙してたの!?』
『ちょっと……アンタらそれは洒落になんないよ』
それに続いて、もう一人の女も強い口調で臨也と幽李を睨みつけた。だが、それを聞いても臨也は勿論、幽李の表情に何の変化も無い。
「……違いますよ」
__そして、不意に彼女…幽李が、淡々とした口調で述べた。
「僕は、奈倉さんに『カラオケ行かないか、』って誘われて来たまでです。
『自 殺者のオフ会』だなんて来るまで
『え…?』
彼女が言い放った言葉に、二人は困惑の表情を見せた。
まぁ、これは、半分本当で半分嘘だったりするのだが。
臨也「ごめんごめん、君には、まだちゃんと話して無かったね?」
彼女達の態度とは裏腹に、彼…臨也は、へらへらと、態とらしい笑みを浮かべながら言った。
「……」(これは…もしかして)
それを見て、彼女は一つの答えに辿りついた。
臨也(…幽李ちゃん。君は、この、死を愛せない奴らにどういった行動をとる?
笑う?それとも、呆れるのかい?それとも…その憐れんだ、冷めたような眼差しを向ける??
さぁ……君は、どんなふうに俺を楽しませてくれるんだい?)
自分が…折原臨也に
75人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます!これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました!小説も面白いし素晴らしいです!これからも頑張ってください! (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ?知らなかったんですか? (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだw初耳ぃ!w (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ