第16話街の日常 夜 ページ26
*
臨也「とりあえず、死ぬ前に何かしたい事ってあるかな?」
「……」
折原臨也は、カラオケボックスの一室で物騒な事を口にした。何も選曲しておらず、ドリンクを手にしながら落ち着いた声を室内に響かせる。
しかし、そう問いかけられた二人の女は、無言のままで首を振った。
臨也「そう、でも、本当に僕なんかでいいのかな?心中するんだったらもっといい男とか沢山いるんじゃないの?」
『いないから死ぬんです』
臨也「そりゃ正論だ」
「……(この人、絶対自分の顔に自信持ってるな←)」
薄い表情のままで頷きながら、臨也は目の前の二人を見比べた。特別暗い顔をしている様子は無い。何も知らない人間が見たら、二人が自 殺志願者だとはとても気付かない事だろう。
彼女達は、臨也が自 殺志願者サイトの掲示板に書き込んだ『一緒に逝きましょう!』という書き込みに同意した二人だ。
「……」
一方、臨也の隣りに座り、いつもの様に無表情で、そのやり取りを眺めている少年…否、少女、
(……思った通りの、原作沿い……ですか)
目の前にいる二人が死を選んだ動機は、一人は就職難。もう一人は失恋から立ち直れない自分への絶望感。
一見、死ぬ程の理由とは受け取られない理由だが、不景気の到来から確実に増加している動機であるし、職業別の自 殺者統計では無職者がダントツの結果となっている。また、年齢別で見ても二十歳以下の自 殺者数は他の年齢層に比べて圧倒的に少ない。
虐めなどとの繋がりからマスコミでは大きく報道される為に、自 殺者は若者が多いという印象を持つ人間もいるが、実際にはいわゆる『大人』の方が自 殺者は圧倒的に多いのが現状である。
そして、臨也の眼前にいる二人も二十代中頃の年齢であった。
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ユキ(プロフ) - エレインさん» ありがとうございます!これからもがんばります。 (2016年8月22日 15時) (レス) id: 2b716bd248 (このIDを非表示/違反報告)
エレイン - とっても可愛らしいイラストで感動しました!小説も面白いし素晴らしいです!これからも頑張ってください! (2016年8月22日 11時) (レス) id: b8676a81ac (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» あれ?知らなかったんですか? (2016年5月15日 4時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
あおがみ(プロフ) - 鈴村ってお人よしだったんだw初耳ぃ!w (2016年5月15日 1時) (レス) id: d3ead911d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - あおがみさん» それが鈴村さんと言う男ですよ、鈴村さん (2016年5月3日 22時) (レス) id: b4895c0cf1 (このIDを非表示/違反報告)
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