ノンフィクション。Fuma.K 2

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いつまでも鳴り止まない携帯と、5分おきくらいに鳴らされるインターホンを聞き飽きた頃だった。

さすがにこのままじゃ、時間も時間だし、誰かが警察を呼んでもおかしくない。









私は、ドアのチェーンを確認してから、静かに開けた。









「あ、よかった。Aちゃん生きてた？」

「迷惑だから帰って。」

「無理だよ。早くチェーン外して部屋に入れて？」

「無理なものは無理！帰ってよ！」









ドアを閉めようとしたけど、コイツの足があって閉められなかった。

ガン！とおもいっきり音が鳴った。









「あ、ごめ...」

「Aちゃん、泣いたの？」









ドアの隙間から手が入ってきて、綺麗な指先が私の頬に触れた。









「っ、触らないで！」

「ねぇ、なにがあったの？」

「アンタには関係無いでしょ！」









ほら、また意地張って可愛くない私。

好きなら泣きついて、慰めてもらえればいいのに。









でも、コイツ言いそうじゃん。

泣く女は面倒、とか。









「話聞くから。ね、Aちゃん。泣くのがウザいとか面倒とか言わないから。辛いことがあったなら俺に教えてよ。何もしてやれないけど、聞くだけなら出来るから。」









もう、どうして急にそんな優しい一面とか見せてくるの。

好きな人には弱いところ見せたくないっていう女心、分かんないの？









お願いだから、大丈夫な日の私の事だけ見ててよ。









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