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「ただいま〜...」









家に帰れば、いつも風磨がいる時間のはずなのに、部屋は暗かった。


携帯を確認すれば、急用で実家に帰るとだけ連絡がきていた。









会いたかったのに...









会ってその腕で抱きしめて、私の存在価値を見出したかった。

ここに居ていいっていう、安心感が欲しかった。









まぁ、だからと言って、会いたいとも言えなければ、構ってよなんて、帰ってきてなんて電話すら出来ない。

ほんと、可愛げの無い女。









「なんで俺が呼ばれるの。」









1人は寂しい。

だから久しぶりに自分の家に戻って、勝利を呼んだ。


急な呼び出しにも来てくれる勝利に、また、私は甘える。









「あー、そうだ。勝利はもう20歳なんだ。」

「急になに?そうだよ。」

「いいなー。」

「言ってる間にAも20歳になるでしょ。あと1週間じゃん。」









そう、私の誕生日は後1週間後に迫っていた。









「菊池先輩と過ごすんでしょ?」

「...言ってない。」

「え?」

「誕生日、言ってない。」









私の発言に、勝利は心底呆れた顔をした。


そんな顔しなくたっていいじゃん。

だって、最近風磨忙しそうなんだもん。









「いいの?」

「いいの。だから勝利、今年もよろしくー。」









ソファーに座り、テレビを見ながら携帯を触る。

いつものスタイル。いつもの風景。

違うのは、勝利が隣じゃなく、ソファーの下に座ってるというとこ。









「なんで隣に座んないの?」

「ん?だってもうAは菊池先輩のでしょ?」

「だから?」

「はぁ。これだからほんと。菊池先輩がかわいそう。」

「待って。意味分かんない。」









全く理解出来ない私に、勝利はため息をついた。









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はる(プロフ) - あらたさん» あらた様 うわー!本当ですね!すみませんご指摘ありがとうございます!これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2017年11月6日 2時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - 設定に変わってしまっているのかなと思います。なにか考えがあってでしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしております! (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - こんばんは!初めまして。作者様の書かれるストーリーだけでなく、言葉や作品の雰囲気やリズムなど全部がツボです(;_;)作者様のお話が大好きです〜!それと私の間違いだったら申し訳ないのですが、68では主人公は夏生まれとなっていますが70では11月?あたりの→ (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 未空さん» 未空様 もったいないお言葉をありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。 (2017年10月26日 1時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
未空(プロフ) - 今1番好きな作品です!続き楽しみにしてます! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 0d0a977df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年9月13日 2時

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