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Fuma
「なー、風磨さ、渡辺さんと付き合ってるってマジ?」
「は?誰から聞いた?」
「噂だけどさー。で、マジなの?」
「マジだけど。」
「は?!うっそ。マジか。お前マジか。」
大学で中島がいない時に一緒にいる男友達に、唐突に聞かれた。
絶対噂回してるの中島だし。つーかアイツ以外知らないはずだし。
「なに?お前ら羨ましいの?」
「は?バカ言えお前渡辺さんの噂知らねぇの?」
「噂?」
俺の前の席に座り、体を反転させて話していた友人に、手招きされ耳元だけ向ける形になった。
「渡辺さん、援 交 してたって。それに松島が相談に乗って、ついこの前まで付き合ってたけど、あっさり松島に捨てられたって話。」
友人の言葉に、俺の頭は真っ白になった。
そう言えばこの前、レイカの彼氏が松島って聞いた時、なんか変な反応してたような...
「バカ。お前、Aちゃんがそんな事する訳...」
「てっきりお前もそっち目的で近づいたのかと思ってたよ。実際大学にも何人か相手した奴居るって噂だぜ?」
「お前テキトーな事言うなよ。Aちゃんはいつも幼馴染くんと一緒に居るし。」
「あぁ。佐藤勝利だろ?アイツが渡辺さんを 拘 束 してるって噂も出てる。だってあの2人、幼馴染にしてはなんか変な空気感じゃね?2人の世界...っていうかさ。」
確かに。
雨が降った時、震えながら電話したり、Aちゃんの少しの変化にも気づくのは、アイツだ。
幼馴染特有の、なんか、昔から知ってるアピールだと思っていたけれど、違うのか?
「ま、色んな意味で早く別れる事をオススメするよ。」
「余計なお世話だよ。」
"後は好きにしてくれ"
だなんて、そこまで言っておいて無責任なやつだ。
まぁ、松島の話は置いておいて。
あのAちゃんが 援 交 だなんて事あるか...?
いや、Aちゃんのバイト先はあそこのカフェだし、前に待ち伏せた時だって真っ直ぐ家に帰っていたし。
家計が厳しい訳でもないし、お父さんはエリートサラリーマン...って。
「頭抱えるくらいなら本人に聞けよ。お前にはその権利あるじゃん。彼氏なんだから。」
「...おう。」
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はる(プロフ) - あらたさん» あらた様 うわー!本当ですね!すみませんご指摘ありがとうございます!これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2017年11月6日 2時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - 設定に変わってしまっているのかなと思います。なにか考えがあってでしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしております! (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - こんばんは!初めまして。作者様の書かれるストーリーだけでなく、言葉や作品の雰囲気やリズムなど全部がツボです(;_;)作者様のお話が大好きです〜!それと私の間違いだったら申し訳ないのですが、68では主人公は夏生まれとなっていますが70では11月?あたりの→ (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 未空さん» 未空様 もったいないお言葉をありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。 (2017年10月26日 1時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
未空(プロフ) - 今1番好きな作品です!続き楽しみにしてます! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 0d0a977df5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作成日時:2017年9月13日 2時