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「A!」

「あ、おはよう。勝利。」








次の日、大学に行けばやたらと焦った表情の勝利に会った。









「おはようじゃないよ、昨日と一昨日、大丈夫だったの?」

「あー、うん。」

「ったく、連絡くらいしろよ?なにかあったんじゃないかと思って家まで行ったのに居ないしさぁ。」

「嘘、ごめんね...」

「いや、別に大丈夫だったんならいいんだけど。」









いつも雨が降った日は勝利に連絡するし、それが無かったら焦るよね。

昨日も一昨日も、アイツの家に居て、昨日なんて本当に過保護すぎた。

変に優しくしてきたせいで、調子が狂って、雨すら気にならないほどだった。









「誰かといたの?」

「まぁ、うん。」

「まさか...菊池先輩とか言わないよね?」









あーもう、勝利も勘が鋭いんだから。









「呼んだー?」

「うわ、」

「その反応は嬉しくないな、勝利くん、だっけ?」









勝利の肩に腕を置き、嫌味ったらしく口角を上げているのは、アイツだ。









「おはよ、Aちゃん。」

「...」









なんだか気まずくて、目も合わせられない。









「ほら、やっぱりAちゃんは風磨のことが苦手なんだよ。」

「うるせーよ、中島。」









"中島"というワードに、私の肩が反応した。









「A?どうした?」









勝利が小声で俯く私を覗き込んでくるけど、それに曖昧に笑顔を作るのが限界だった。

健人先輩の方をチラッと見ると、何かを促すかのように真顔でこちらを見ていた。









「ねー、Aちゃん。今日家行っていい?」

「無理です。」

「どうして?」

「今日、バイトなんで。勝利、行こ。」









勝利の腕を掴んで、その場から逃げ出した。

なるべく、あの2人には大学内で会いたくない。









「ねぇ、なんかあったの?」

「なんでもない。ただ、あの2人には会いたくないの。」

「...それでいいよ。」









安心したような、少し心配と不安が入り混じった勝利の声に、私はなにも返す事が出来なかった。









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はる(プロフ) - あらたさん» あらた様 うわー!本当ですね!すみませんご指摘ありがとうございます!これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2017年11月6日 2時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - 設定に変わってしまっているのかなと思います。なにか考えがあってでしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしております! (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - こんばんは!初めまして。作者様の書かれるストーリーだけでなく、言葉や作品の雰囲気やリズムなど全部がツボです(;_;)作者様のお話が大好きです〜!それと私の間違いだったら申し訳ないのですが、68では主人公は夏生まれとなっていますが70では11月?あたりの→ (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 未空さん» 未空様 もったいないお言葉をありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。 (2017年10月26日 1時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
未空(プロフ) - 今1番好きな作品です!続き楽しみにしてます! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 0d0a977df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年9月13日 2時

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