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「失礼します!!!」
国木田「お前は...夢ノ咲学院の生徒か。どうして此処にいるんだ?」
「英恵お兄ちゃんから、またなってメールが届いて...嫌な予感がしたから、GPSでお兄ちゃんの場所を確認して此処に来たんです。でも、さっき壊されたみたいで...」
国木田「それならさっき別れたばかりだが...この監視カメラを見るに、誘拐されたって線が濃いだろうな。それ以降は誰も目撃していないし、カメラにも映ってない。」
「そんな...」
お兄ちゃんはGPSを壊すような人じゃない。お互いちゃんと場所を知っておこうってことで、肝心なとき以外はオンにしていた。
カメラに写っていたのは芥川。あの人が壊したんだ。
夏油「お願いします、探偵社の皆さん。彼女の兄と叔父、他の二人も助けてやってください!」
「...」
国木田「今は大事な仕事がある。そもそも敦が誘拐された理由は、人虎や懸賞金などといった個人的なものだ。他の三人も殺し屋...そう簡単に立ち入れない。」
「っ...」
殺し屋、確かにそうだ。だとしてもその言い方はあんまりだろう。
「お金ならいくらでも払います!何万でも払います!!!」
七海「菊岡君」
「お願いします...私の大切な人たちなんです...皆の大切な人たちなんですよ!!!」
国木田「だが...乱歩さんもきっと...」
...ああ、ダメだ。この人たちも夢ノ咲学院の生徒会と同じ
「クズ、か。」
七海「...」
「わかりました。私一人で助けに行きます。」
谷崎「待って!僕なら手伝えるから...!」
「私一人でやらせてください。夏油さんとナナミンはここで待っててもらえますか?」
夏油「...せめて、その目だけはやめてくれ。私たちのことだけでも信じてくれないかい?」
「どう信じろと?...では。」
ナオミ「社長をお連れしまし...あら?依頼人さんは?」
谷崎「...一人で...助けに行くって言っていた。行かせちゃダメだってわかってるのに...黙って行かせてしまった。」
福沢「全員聞け。社員及び民間人を無事連れ戻すまで、現業務は凍結とする。国木田、三時間で連れ戻せ。」
国木田「はい、わかりました。」
福沢「...先程はすまなかった。して、その依頼人と民間人の特徴は?」
七海「可愛い。」
夏油「おい。...この写真に写っている三人です。私たちも助けに...」
福沢「これは探偵社の仕事だ。客人、暫くそこで待っていてもらえるか。茶を頼む。」
ナオミ「はいっ、わかりました♪」
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作者名:琲世 | 作成日時:2021年1月18日 19時