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No.75 ページ27

「あら、キッドを捕まえるのにいい案だと思いますが…所で貴方は?」

奥さんは顔を少し顰めて上司を見る

「申し遅れました、毛利先生の一番弟子の安室透です。」

そう言ってニコッと笑う。でも私から見ればその顔が笑っているどころか怒っているように見えた

「へぇ…毛利探偵の…。所で何故反対か意見をお聞かせ頂いても?」

…なんか火花が見える。上司と奥さんの静かなる衝突に私達は息を呑む

「…まず一般人である彼女にそんなスパイ紛いな事をさせるのがおかしいかと。そもそもまず彼女は今回に関しては本人の許可もなく、突然巻き込まれた、言わば餌にされた被害者ですよ?

そんな彼女にさらに囮になれと言っているようなものです。彼女も様子から見て乗り気ではない…


”僕個人としても”それを許すとでも?」


そう言って私をそっと上司の後ろに移動させた


「へぇ…貴方達お付き合いされて…?」

「え!?いやちが…!」

否定しようと後ろに隠された私は顔を出そうとするとそれを片手で止められ


「付き合ってはいません…ですが…


たとえハニトラだとしても、キッドに彼女を渡したくありません。」


そう言った。その声はやけに控え室に響いた




「ぼ、僕も辞めた方がいいと思うよ!」


唐突にコナンくんも声を上げた。蘭ちゃんが「コナンくんっ…!」と止めようとしたが


「だって、Aお姉さんこの前キッドファンだって言ってたよ?そんなお姉さんにハニートラップは難しいんじゃないかなぁ?」


「そ、そうよ!ママ!Aさんに流石にそれは…!」



皆も反対する声をかけてくれる。

奥さんは上司の目をじっと見て、そしてフッと笑った。

「…6割冗談ですわ。勿論盗ませるなんて真似は致しませんわ。ごめんなさいね。不安な思いをさせて。」

そう言って奥さんは私に笑いかけた。いや、6割って…4割は本気だったのかよ…。

「しかし貴方…中々に見応えあるわね。顔も中々…。」

そう言って奥さんは上司の顔を見つめる。

「お褒め頂き光栄です。奥様。」

上司は爽やかな笑顔で対応していた。

後ろにいる私はそのやり取りを影からこっそり見て思わずひぇ…と声を漏らした

この2人やべぇな…色々な意味で。


そう考えていたのだった。



「…私達やっぱり安室さん派だね。」


その頃女子高生達は顔を見合わせ笑っていた事は私は知らない。

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Kei(プロフ) - 続きが気になりすぎる!!!更新待ってます!! (5月6日 23時) (レス) @page39 id: d6b466aa56 (このIDを非表示/違反報告)
とろろ - いいところで止めないで!続き待ってます! (2023年1月21日 17時) (レス) id: f76190de27 (このIDを非表示/違反報告)
まみこ(プロフ) - 更新待ってます!お願いします!! (2022年9月23日 2時) (レス) @page36 id: 9d3f4398ec (このIDを非表示/違反報告)
亜莉沙(プロフ) - 続きがすごく気になりす…!!是非お願いします!!!! (2022年5月18日 2時) (レス) @page39 id: 7ba5f4dac6 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年4月26日 4時) (レス) @page39 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アレン | 作成日時:2018年5月31日 4時

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