35話 おもてなし ページ36
やっとの事で中に入ったAは山積みになった瓦礫の坂で1番座り心地が良さそうなところを適当に探し、少女を座らせた。
「っとまあ…見ての通りおもてなしなんて出来ないし、ガラじゃないけど飲み物くらいはいれてくるわね」と言ってAは火元のあるところまでいこうと体をむけた。
しかし数歩歩いてからふと何かを思い出し再び少女の前に立った。
「言い忘れたけれど、あなたの身の安全のためこの線から一歩も出ないでもらえる？」と少女が座っているところから少し離れたところを囲む線を足でかいた。
「この線をでたら身の安全を保証できないわよ？お願いね」
注意事項を軽く伝え、Aは飲み物をいれるべく、火元へ向かった。
キッチンとまでは言えない場所にガスコンロがあるのでそこで火を沸かそうと思い、底の焦げたやかんを取り出し水を入れた。
ガラじゃないといいつつも、協会でお茶を入れたことがしばしばあるので手際はそこそこいい。
「はあ…蜘蛛に火を優しく起こせる念能力者がいたら楽なのにね……
死人が出るレベルで火を起こせる人なら心当たりがあるけど…コホッコホッ…」
「ん？Aどうしたの咳でもして、風邪？」
何か飲み物でも取りに来たかAの隣までマチがやってきた。
「あ、いいえ…風邪ではないと思うわ。多分少しむせただけよ」
久しぶりに咳が出たので自分でもびっくりしながらマチに返事をした。
へえ、そお…とマチは言いながら冷蔵庫から飲み物を漁りだした。
その後、2人がしばらく沈黙しているとヤカンがピーッ！っとお湯が沸いたと知らせをくれた。
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ミカヅチ イヴ(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです＾＾ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
あ - とても好きです (2019年7月25日 20時) (レス) id: 0b49310475 (このIDを非表示/違反報告)
ミカヅチ イヴ(プロフ) - フェイタン天使さん» こんにちは＾＾コメントありがとうございます＾＾とっても丁寧なコメント嬉しいです。そろそろ頑張って再開するのでよろしくお願いします＾＾ (2017年10月18日 20時) (レス) id: e1903f9ba5 (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - 始め方(プロローグ)がとても好みでどういう展開が来るのかワクワクしました。妹の病気の話も気になるし、主人公の最期はどんな感じなのかもすごくワクワクします。更新待ってます (2017年10月18日 20時) (レス) id: 0471dee109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミカヅチイヴ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年12月31日 17時
