残り僅かの余命1【H×H】【幻影旅団】

22話 好奇心 ページ23

「到着したばかりで申し訳ないのですが、ネテロ会長がお呼びですよ」と。









「ネテロ会長が？…ウフフ…そお…」




マーメンが発したネテロ会長という単語に思わずAの口元が怪しく笑った。






実は、Aが協会で働いている理由の一つの中にネテロ会長に接触できるから。というものがある。








ハンターの最高峰に立つ者がどんな人物なのか。
殺しがいがあるのか。







蜘蛛の殺人鬼として興味があったのだ。









初めてネテロ会長と接触した際に、暗殺を試みたが全く隙がなく手が出せなかった思い出もある。









それ以来、Aはネテロ会長を殺せる機会をまだかまだかと待ちわびていた。








特に恨みを持っているわけではないが、ただただ好奇心で殺そうと考えているのだ。






ハンター協会の最高峰のお手並み拝見、
実際蜘蛛より強いのか？





密かにうちに秘めた欲望…

これが開放される時があるのか…


否。






何故ならAの最終目標…



いや、もくろみはネテロ会長ではないのだから…






別にあるのだから…
やらなくてはならない事が。




例え命を落とすとわかっていても
これだけはやり遂げねばならない。





自分の






責任…

使命…

いや…







義務だから！！！






そんな決意を心に決めて心の闇とは裏腹に
笑顔で「わかったわ。すぐ行くわ」と返事を返す…。

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