【H×H】【フェイタン】理性…保ってください(２)

第６６話 ページ24

〈夜 寮の室内〉

ぼーっとしていた

なんだか色々とありすぎて、正直全て現実かどうか疑いたくなってくる


カメルさんからは、

「恐らく仕事が入るのはクリスマスの日だけど、ボーイフレンドとかは大丈夫？」

と聞かれた


心が傷んだ。

でも私は、「大丈夫です」と即答した


賞金首ハンターになる為に、また1歩夢に近づいたこの感覚がとっても嬉しい


ただ、この事は絶対に秘密だと言われた

生徒の誰かにこの情報を漏らしてはだめよ、と


もちろんそんな事はしない

だから、シークにもミントにも…当然フェイにだって口外したりしない


というより今は…あいつなんて、口を聞きたくなければ、顔だって見たくない


…怒っているから、というより、なんか悲しくなるから、見たくない


この感情はなんだろう

形容できない、もやもやする


会いたいけど会いたくない


クリスマスの計画だって、なんだかんだ楽しそうに計画したじゃない

なのに、なんで今更

…なんで？


腹は経つけど悲しくて寂しくて、虚しくて心がからっぽで

こういうのなんていうの？


心細い？ちがう、苦しい、これは何？


だめだ、考えたらだめだ

視界がぼやける、涙が溢れちゃう


今は、夢だけに集中するの、賞金首ハンターの事しか考えちゃだめ

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