第15話 ページ16
主人公side
五条「___ねぇ」
写真を見つめたまま,悟が口を開いた.
『ん?』
五条「さっき恵と何話してたの」
『...
さっきも言ったでしょ
怪我の具合を確認しに行っただけよ』
五条「...」
ガッ
悟は無言でこちらに歩み寄り,私の顔横の左右の壁に手をついた.
五条「いい加減,僕が気づいてるの知っててそういう嘘つくの
辞めてくんない?」
サングラス越しに映るその目は冷たく,ほんの少しの怒りの感情が含まれている.
『貴方こそ
わかってるくせにわざわざ聞いてくるの辞めたら?』
五条「質問に答えろよ」
段々と悟の口調が強まり,引く気はないのだろうと察する.
『恵の意思確認よ
貴方の計画には賛成し兼ねるもの』
五条「なんで?」
『どう甘く見積っても,宿儺に虎杖の身体を乗っ取られない確率は4%にも満たないわ
力を全て取り戻した呪いの王に,貴方が必ず勝つという保証もない』
五条「勝つよ
誰の心配してんだよ」
悟の声が一層低くなる.
『貴方の心配なんかしないわよ』
五条「...」
悟は,無言で壁に着いていた手を下ろした.
五条「......恵か」
二人の間に沈黙が流れた.
五条「...ま,先輩にとって恵は特別だも」
『悟』
五条「...」
『...この話は終わりよ』
寝室へ歩き出すと悟が口を開いた.
五条「悠仁を殺すの?」
『......
さぁ,どうかしらね
それはこれからの彼の行動次第よ』
五条「...」
2人でベッドに入ってから数分後,背を向けていたはずの悟の腕が後ろから伸びてきてお腹辺りに回された。
五条「___先輩」
『......ん?』
五条「先輩は,俺の味方でいてくれるよな」
『......』
その問いには,答えられなかった.
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プスメラ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願いいたします。続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年2月24日 7時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2021年2月6日 22時) (レス) id: 5781b40464 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:H.A. | 作成日時:2021年2月3日 0時