【歌い手】王様ゲーム……ではなく王様ドッジなり (ページ30)

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王様ドッジ29 ページ30

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坂田「Aちゃんは俺のこと好きやないの？」

『え……』

そう聞かれると……

『…分からない……嫌い、でもないし』

坂田「俺は好きやで？」

『あぁ……ありがとう？』

坂田「抱いていい？」

『ん？』

坂田「ぎゅーって！」

『あ、そ、そっちかびっくりした…』

坂田「んー？何考えてたの？別の方考えてたやろ？」

『は、はぁ？！そんなわけっ……って！』

一瞬、見透かされたかと思って否定してると、いきなり腕を引っ張られた

坂田「ふふ……Aちっさ～い」

『あ？』

坂田「守ってあげたくなる」

『あ、あーね』

遠回しにちびだと言われた感じなんだけど←

坂田「すきすき」

『犬かお前は』

ぎゅーって、私を抱きながら肩に頭を擦り付けてくる犬(坂田)

ほんとに犬だな

赤い髪の毛が当たってくすぐったい

『分かった分かった！くすぐったいからちょっと落ち着け！』

私がそう言うと聞いてくれてそのままやめた

うん、それでいい。

坂田「Aちゃんほんま可愛い」

『うぇ？！』

可愛くないのになぁ

顔に熱がこもって、暑くなる

『なんで私なのー』

坂田「Aちゃんのことずっと好きやってんなぁ。入学してから可愛ええ子やなぁ、みたいな？」

『あれ、今日の朝活私を見てたのって』

坂田「みとれてた」

『あぁ…はい』

坂田「ありがとう！」

『なにが？』

坂田「A見る度に元気もらってるから！」

『私って偉大』

坂田「考えといてね！」

じゃあね！と、元気よく手を振りながら出ていった

『ごめん展開掴めないっす』

1人でそう呟いた

みだれた制服を直してため息をつく

『はぁ、どうして好かれたんだか。まぁいいや、帰ろ』

センラ「まって、なんで帰ろうとするん、存在忘れんといて～」

『あ、センr…折原千里じゃん。…あっ(察し)』

センラ「いまセンラって言ったよな？」

『言ってません』

センラ「言ったやん」

『言ってません！』

センラ「言ったやろ」

『言いました！』

センラ「それでええ」

あっ、まって

言っちまった

『それで…』

センラ「A、これからどっか行かへん？」

『……嫌です』

センラ「なんでなんw」

『その…ほかの3人もいるし』

センラ「うらたん？」

『っ……いや…』

センラ「そんなに好きなん？うらたんのこと」

『ちがっ……浦田だけじゃなくて…』

センラ「志麻くん？坂田？」

『……まだわからないんだよ』

センラ「好きやで」

『ううん…っ』

また頭が痛くなってきた…