【歌い手】王様ゲーム……ではなく王様ドッジなり (ページ28)

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王様ドッジ27 ページ28

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頭が痛い

いや、頭だけじゃなくて

胸もだ。

浦田渉に真面目にそう言われてから、

ドキドキしておさまらない

どうした私……

いつもの私でいろ……

うらた「……別に今すぐ返事が欲しい訳では無いから…その……」

『……う、うん』

うらた「考えといてね」

"考えといて"

浦田渉が出ていった。

それを見計らった瞬間

『……あああああなんだこの変な感じ』

叫んだ。←

『もうなんなの……意味わからない変な気持ち……』

好き、かぁ

てか次は……月崎志麻……だよね

『頭痛痛いわ……』

志麻「それ日本語ちゃうで」

『そうだよねぇ、……ちょっと私さっきので色々やられたかもしれない死んじゃう……ん？』

あれ？誰か今話しかけた？

『え……ええええ！？もしかして聞いてた今の？！』

志麻「うらたさんに何されたん～？」

『何もされてねえ！』

志麻「うそや～wさっき、色々やられたかもしれないって。死にそうになるほどやったん？w」

『あは』

志麻「あはやないわ！」

いつの間にか来ていた月崎志麻と意味不明な会話をする

志麻「あ～でさ…」

『はい？』

急に改まるから私も固くなってしまう

志麻「……やっぱりうらたさんとかの方が好み？」

『…は？』

志麻「だってうらたさんかっこええし…優しいし？」

『え？でも、月崎志麻もいいと思うんだけど…』

志麻「Aは俺のこと好き？」

えぇ……

好きとか聞いてくるとかあるんだ

『分からない、なぁ…』

志麻「そっか……でも俺は好きやで」

『わっ』

急に抱き寄せられびっくりする

目を開けると月崎志麻の腕の中にすっぽり

『ちょ……月崎志麻っ』

志麻「志麻って呼んでや？」

『え』

志麻「俺な、このクラスにAいて良かったわ」

『なんでよ？』

志麻「さぁ」

『……そう』

志麻「なんや、案外かわええな」

『んなわけないでしょ！離せ！』

私がそう言うとバッと離した

あれ、離しちゃうんだ

志麻「考えといてや。俺はずっと好きやから」

それだけ言って出てこいこうとする

なんだ…

面白くない

『寂しい…』

あれ

今私、なんて…

すると目頭が熱くなってきた

あれ？

なんで泣いて…

『し、ま…』

志麻「…あれ」

『好きじゃない…のに……志麻って他に好きなやついるんじゃないの』

泣いてるのに気づいたのか戻ってきた志麻

志麻「はぁ、何言うとんの？」

また抱きしめてこういった

__何泣きゆうがで、大丈夫ちや、俺はお前のこと、愛しちゅうよ