鯰尾くんの相談 ページ48
姫国side
翌日、脇差は珍しく全員部屋に集まっていた
というのも•••
朝
長谷部「今日は手合わせか•••」
姫国「誰と？」
長谷部「大倶利伽羅とだ」
姫国「おっ。じゃあ観戦に行こうかなー」
そう言って部屋の戸を開けた瞬間•••
姫国「へ？」
どこからか弓矢が飛んできた
姫国「っぶね！」
大きく後ろにのけ反り、事なきを得た
姫国「誰だよ！こんな朝から弓矢ぶっ放した馬鹿は！」
弓矢は部屋の中に刺さってあり、ちょっと抜くのに苦労した
長谷部「•••収集命令？」
姫国「しかも脇差部屋に脇差全員って」
長谷部「何かあったのか？」
姫国「さぁ？」
とりあえず行っとくか。と思い、今に至る
姫国「で？僕の部屋に弓矢ぶっ放した馬鹿は誰？」
骨喰くんが、隣に座っている鯰尾くんを見る
鯰尾「さぁね。誰だろーね」
姫国「その反応、鯰尾くんじゃないの？」
鯰尾「えっ。なんですぐにバレて•••」
姫国「骨喰くんが視線で教えてくれたよ」
鯰尾「骨喰ぃ〜」
骨喰「嘘は良くない」
堀川「僕のは普通に部屋の前に置いてあったけどな」
青江「僕のもだ」
物吉「ボクのは姫国さんと同じように、弓矢で届きましたよ」
篭手切「私の手紙もだ」
浦島「俺もー」
鯰尾「朝、それぞれの部屋に偵察に行ったんですよ。でも、堀川はいなかったし、青江は数珠丸と珍しく話してたから」
青江「珍しくって言わないでよ」
鯰尾「だから、部屋にいなかった二振りのぶんは、部屋の前に置いておいたんです」
姫国「僕たちのぶんもそうしてほしかったんだけど？」
鯰尾「眠そうだったから、起こしてあげよっかなーって」
骨喰「鯰尾が寝坊した。本当は部屋の前に置く予定だったんだ」
姫国「おいっ！」
鯰尾「わー。ごめんって」
堀川「で、僕たち全員を集めた理由は？」
鯰尾「えっと、相談に乗ってほしくて」
姫国「だったら普通に呼んで」
篭手切「まったくだ」
鯰尾「ははは•••。で、相談に乗ってもらいたい内容なんだけど、俺、修行に行きたいなーって」
物吉「行けばいいのでは？」
鯰尾「いや、それが難しそうでさー」
青江「そう思う理由は？」
骨喰「いち兄」
その瞬間みんなが納得した
理由が理由なだけに、面倒くさいことになりそうだ
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年10月23日 16時
