大切な仲間 ページ11
清光side
清光「もうこの際だからはっきり言う。俺、この出陣が終わったら、修行に行きたいんだ。だから、春には言わなかった」
山姥切「と言うと？」
清光「春。俺が修行に行くって言ったら止めるだろうし、もし検非違使が出たら、俺を修行に出すために絶対に俺を庇うじゃん」
山姥切「矛盾しているな」
清光「うん。けど、春は絶対にそうする」
山姥切「・・・だろうな」
清光「何？今の間」
山姥切「頭の中で春告鳥がどう動くか考えてた」
清光「ははっ。春って結構単純だから分かりやすいと思うよ」
山姥切「実際凄く分かりやすかった」
清光「だろうね」
山姥切「あぁ。・・・もしもの時は、俺が加州を守る盾となろう」
普通なら、こういうときドキッとするだろうけど、俺の場合はカッとなった
清光「ふざけんなよ！俺は誰かに庇ってほしいわけじゃない！俺のせいで誰かがいなくなるのが嫌なんだよ！いなくなるなんて、許さねぇから」
山姥切「だが、写しの俺なんかより、加州があの本丸にいた方が」
清光「お前は！写しなんかじゃない。山姥切国広！国広の第一傑作！俺の大切な仲間だ！」
山姥切「・・・」
清光「それに、お前には、堀川たちがいるだろ？もう、勝手にいなくなって良いわけない。ていうか、いなくなっちゃダメ。主たちが悲しむでしょ？もちろん俺も。もう少し、自分を大切にしてよね」
山姥切「わかった。共に戦おう、加州」
山姥切の目には、強い光が宿っていた
清光「もちろん。これからもよろしく、国広」
山姥切「あぁっ！清光！」
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作者名：兼さんの耳飾り | 作者ホームページ：http://yuzunoki
作成日時：2023年10月23日 16時
