【銀魂】前職：攘夷四天王専属参謀

ep47 ページ49

ここは深夜、謎に食べたくなるラーメン屋台。


「いや、こっちの問題です……てか味の問題。ズルルル」


私の隣で副長との通話中にラーメンをすする沖田君。言わずもがな副長の怒声が聞こえてくる。ま、そりゃ怒るわな。

とか考える私も私で……


「ズルルル……」

美味しくラーメンをいただいていた。


「ちょっと兄ちゃん、他のお客に迷惑だからさぁ、携帯で話すのやめてくんねぇかなぁ」

「……らぁじゃ」

のんべんだらりと返す沖田君に私は麺をすすりながら聞く。


「副長、何だって？」

「俺の分も味わってくれ、だそうでさァ」

「おぉ〜さすが副長、いい男」


攘夷浪士の拠点を取り押さえるべく、副長は今日も夜明け前から見張りを続けている。

いや、私はちゃんと言ったんだよ？夜の見張りとか無意味だからやめとけって。

攘夷浪士だってバカじゃあないんだからそんな捕まりやすい時間にうろちょろする訳ないじゃん。
動くとしたら人混みに紛れやすく、捕まりにくい日中から夕方にかけて。



「……なのになぁ〜自分から疲れる道を選択するとは、さては副長マゾだな」

「いやぁ違いますぜィAさん。土方さんはドのつくマゾでさァ」


あぁ確かに〜……とかそんなことを考えながらチャーシューを味わっているとまた携帯が鳴る。


《オイ、総悟。公務執行妨害の奴を現行犯逮捕した。俺の代わりに署まで連行しろ》

見張り中に公務執行妨害か。やれやれ、言わんこっちゃない。



「らぁじゃ。……おやっさん、替え玉バリカタで」

「あ、じゃあ私も」

「らぁじゃ！」


《らぁじゃじゃねーよッ！！なに替え玉してんだよ！？直ぐ来い直ぐッ！！》


今日も今日とてキレッキレのツッコミを入れてくれる副長。

けどまぁ、頼んじゃったもんは仕方ない。おやっさん、一生懸命茹でてくれてるし……

私達は二杯目のラーメンをすすった。




　






そして今――

目の前には手錠で繋がれた副長と銀時がいる。


「……ドのつくマゾはやっぱ次元が違いますね」

「ちっげぇよッ！！」


「総悟、オメーどーせ仕事してねぇんだからコイツ署まで連行してブチ込んどけ」


そう言ってポケットの中を探る副長だが、どうやら鍵がないらしい。


「オイ総悟、テメーの鍵で外してくれ」

「おぅ外せ外せ〜」



銀時、絶対あわよくば逃げようとか考えてるだろ。


　

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