序章 ページ1
時代は混迷の乱世――攘夷戦争の最中。
高い崖の上に寝転がりながら鼻唄を歌う影が一つ。
自分の足元で起きている大火に目もくれず大きなあくびをした。
《おい、でけぇあくびカマしてんじゃねえぞA》
インカムから聞こえた声に溜息をつき、のんべんだらりと返す。
「こんなクソつまんなかったら、そりゃあくびも出るって」
《ちゃんと戦況は観察しているのだろうな？》
「してるしてるー。あー忙しいー」
《絶対、嘘じゃろ！》
「本当だって〜」
相次ぐ非難をのらりくらりと躱しながら、影は身体を起こした。
《大体、人様が頑張ってる時に寝るんじゃありません！》
《寝込みを斬られても知らねぇぞ》
「そんなこと――……」
そう言ってふと背後に転がった天人の屍を一瞥する。
「あるわけないじゃん？」
そして眼下の戦況にさっと視線を走らせたかと思えば、耳につけたインカムを押さえて言う。
「銀時、鬼兵隊に寄り過ぎ。離れて」
《へいへい》
「あと晋助、十時の方向から標的の天人接近中」
《見えてる》
インカムから帰ってくる声に影は静かに頷く。
「ヅラと辰馬の部隊は銀時の後ろにぴったり着けといて」
《ヅラじゃない、桂だ！》
もはやお決まりのフレーズを聞き流してあぐらの上に頬杖をつく。
しばらくして陣形が整ったのを見ると、影は立ち上がって満足げに言った。
「では今日も張り切って――……暴れたれ、野郎共」
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ギラッフェ(プロフ) - からちぇさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！これからも応援お願いします！ (2020年9月11日 22時) (
レス) id: c665168944 (このIDを非表示/違反報告)
からちぇ - ドストライクな作品でした！めちゃくちゃ好きです (2020年9月10日 19時) (レス) id: b750728265 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 今井月華さん» コメントありがとうございます！ちょっと気を抜くとすぐ体調崩しちゃいますからね、気をつけます。月華さんもお気をつけ下さい(^^) (2018年11月3日 7時) (レス) id: c530a04275 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - ハニーさん» ご心配ありがとうございます！これからインフルエンザの季節ですし、ハニーさんもお気をつけ下さい(^^) (2018年11月3日 7時) (レス) id: c530a04275 (このIDを非表示/違反報告)
今井月華(プロフ) - お疲れ様です。体調にはお気をつけ下さい^_^ (2018年11月2日 21時) (レス) id: 7d138352b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2018年10月1日 22時
