【文スト】異能力者と天候【復活】

11話 本当の襲撃 ページ13

ー夜ー

敦「本当にこの場所に現れるんでしょうか？」

太宰「現れるさ。ここひと月程、暴力団や密売業者を片っ端から倒した奴が」

国木田「そんな素直に来るものか。相手も罠だと分かっている筈だ」

敦「分かっているなら来ないんじゃ、、、」

太宰「来るさ。何故なら、彼はかなりの戦闘狂だからね」

そう言うと太宰は、その場から大きく後退した。

ズドンッ‼

さっきまで太宰がいた場所に何者かがトンファーを振り下ろしていた。

雲雀「わお、君凄いね。これを避けるなんて、只者じゃないね」

彼は、暗闇に立っており顔が見えない。

敦「貴方は何者なんですか、、、？」

雲雀「僕は、【雲】さ」

その時、雲に隠れていた月が姿を現した。

月の光が暗闇を照らす。

そこには、黒髪をなびかせる一人の青年が立っていた。

学ラン姿で上着を羽織っていた。

お面を付けており、顔は見えない。

青年は、トンファーを下ろし身を翻した。

敦「待って下さい！」

雲雀「なんだい？僕は、草食動物には興味ないんだ」

太宰「草食動物？」

雲雀「君達の様に群れているからね。群れるのは、嫌いだよ」

青年は、その場を去った。

太宰「彼、不思議だね！」

敦「何面白がってるんですか⁉」

国木田「そうだぞ、太宰！【雨】の次に【雲】が現われたんだぞ⁉」

敦「ど、如何しましょう⁉」

太宰「まあ、その時はその時さ」

太宰は、笑いながら身を翻した。

その後を敦と国木田が追った。

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