Guilty 89狒疋蠻ル死神ノ鞭 ページ42
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リイを抱えたレイが戻ってきたのはポートマフィアビル。
一度引き返してきた二人の代わりにフランチェスコが出て行った為、然程大きな影響は出ない。
「治療は完了……っと。馴染むまでに数分掛かるので、少し休んでいて善いですよ」
「俺のせいでリイがけがをした」
「元よりリイは誰かが傷付くなら自分を犠牲にしてでも、その人を助けようとする女性ですから」
「俺はリイにじぶんを大切にしてもらいたい」
「……伝わりますよ、きっと」
その時、ポートマフィアビル前に衝撃波が迸り、砂埃が大きく舞い上がった。
何事か、と誰もが視界の悪い外へと目を向け、目を凝らしていると、バッと埃を切り裂く様に刀が振られて辺りの視界が晴れた。
「英君、ちゃんと止めて下さい。困ります」
「西條、お前もな」
「チッ……嗚呼、嫌な
その場に居た数人のマフィア構成員が「あっ」と声を上げた。そして、カタカタと震え、日本刀を握る人物を指差した。
中でも、広津は少し驚きつつも冷静にその男の様子を窺っていた。
「さ、さっ……西條さんだ……」
「真逆……ヨコハマに未だ居るとはな……」
「
「それは____」
コツリ、と靴の音がして皆が振り返る。
其処には首領である鷗外の姿があった。
「彼は元ポートマフィア幹部候補筆頭上級構成員、西條八十君さ。とても優秀で私も手元に残して置きたかったのだが、彼には酷く嫌われていてね」
「森さん……! すみません、リイが想定外の怪我を__」
「嗚呼、構わないよ。ブラッド君、確りとブラケット君の云う事を聞くのだよ。今回の戦場に於いては私よりも彼女の命令が優先だ。いいね?」
「……わかった」
真ん中に開けられた道を歩く鷗外。
一番開けた場所まで来ると、そっと足を止めた。
「……今回、私は
ゆっくりと振り返り、不気味に嗤う鷗外。
出入り口の向こう側で赤髪を海風に靡かせ、相対する
「西條君を怒らせてはいけないよ。何よりも苦痛に感じる事をされ、殺されるのがオチだからね。
……人間を
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ラッキーアイテム
Jean-Maries BJD Ernestineの爛凜.襯ュリアの渡鴉(コモン・レイヴン)
傷病録 No,00431-71
更科 惟 (さらしな ゆい/デフォ名) / 元犇欧襪戮子供達甕膰鄙-ユースティティア- 第一席・イスラーフィール。女の子に見えるが、れっきとした男の子。女の子に間違われても然程気にしない。記憶喪失。ポートマフィア首領に引き取られ、監視下で養生中(?) 非異能力者ではあるが、【残酷劇(Grand Guignol)】と呼ばれる絵画による予言能力を持つ。銃や剣、体術の腕前はそこそこ。
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綺弌(プロフ) - χCielχさん» 結構踏み込んじゃったからこっちもハラハラしてた(笑) 私の好きな感じを詰め込ませて貰いましたorz 二章も終盤。三章に向けて徐々に準備を整えてるぞ!! (2019年5月25日 19時) (レス) id: 8d4a337e5e (このIDを非表示/違反報告)
χCielχ(プロフ) - ぎゃああああやっと見にこれました!!85話やばいですありがとうございますんんんん!!!ハラハラしながら見させていただいています( ˇωˇ ) (2019年5月25日 17時) (レス) id: 7ff5a81624 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺弌 | 作成日時:2019年5月1日 0時