学校行きたくない (ページ7)

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シャワーを止める。
すると、今まで私の体に総攻撃をくらわせていた暖かい水が出なくなる。

私の体を伝う雫。そして落ちる雫。
私はそれを数滴見届けたあと、湯船に浸かった。暖かい。

「はあ…」

今日もまた終わる。終わってしまう。
あと数時間後には明日になる。
明日も学校。
憂鬱な学校。苦しいだけの学校。

「あ"ぁ"……」

それにしても湯船は不思議だ。
一日で溜まった疲れをすぐにとってくれる。
しかも、その一日のことを全て思い出させるという特典付きで。

そんな特典はいらないのに。

…………今日も色々あった。
女子は騒ぐし、掃除をサボるし、男子も騒ぐし……。
あれ？そんなに女子も男子も変わんないね。それに、大抵ワンパターン。
でも、そんなワンパターンを毎日見せつけられる私の気持ちにもなってほしいよ。
結構これ、キツいんだよ。

あぁ、また思い出す。
あの騒がしい光景。女子も男子も皆仲良しで、しゃべってばかりで。

(…なんだ…結局、こうなのか)

私は心の中で呟いた。

(ただの嫉妬じゃん)

そう嫉妬。
皆仲良しで、私に入る隙を与えてくれない。
一人ぼっちでクラスに馴染めない私の嫉妬。

(最悪だね、あたしって)

本当、最悪だよ。私。

嫉妬で学生生活棒に振るの？
こんな小さな嫉妬で？しょうもない嫉妬で？
でも、きつい。きついんだ。
嫉妬だとしてもきついんだ。
辛い。辛い。辛い。
本当の自分をさらけだせないで、暗いまま生きていくなんて。辛すぎる。
だけど、それ以上に学校が辛すぎる。

(学校、休めばいいのに)

それが、休めないんだよね…。
休みたいけど、親に言えない。
怖くて言えない。私は「休みたい」すら言えない。

私は湯船から出て、風呂場に出た。
タオルをとって頭に被せ、その場でうずくまる。
長湯をすると私はこうなってしまう。
いわゆる、立ちくらみが起きるだけ。
目の前がチカチカして、ぐらぐらする。

「う"えぇ…」

と、吐く真似をしてみる。

…やっぱり吐けないか。

吐けたらそれを口実に明日休めるのに。