喧嘩したら無気力系の彼女が逃げた。【中也】文スト

逃げた１７ ページ19

中也side


芥川に情報を吐かせ急いでAの部屋に向かう。

いつ誰が直したのか部屋にはドアがついていた。

……今度は壊さずに開けて中に入った。


窓も無く、カ○リーメイトのゴミと飲み干されたペットボトルなどが辺りに散乱しているのを避けベッドに辿り着いた。


……しっかし汚ねぇな。



あいつ本当に女か？？


いや、可愛いから許すけどよ…。


取り敢えずベッドをズラす。


ん？なんか窪みを見つけたぞ




指を突っ込み持ち上げると階段発見。



Aはいつこんな仕掛け作ったんだよ…


無駄に響く階段を駆け下りる。


…なんか分かんねぇけど緊張する。


【ドアを見つけた。中也はどうする】



▷丁寧に手で開ける。

▶︎蹴破る。

▷ノックする。


【中也は蹴破った！！】


取り敢えず挨拶代わりにドアを壊してやった



パソコンなどの機械が無造作に置かれ、体温の残るベッド。
そして天井に人が通れる穴があった。


そして肝心のAの姿が無かった。


暗い部屋で一つだけついているパソコンを覗いてみると


芥川と先ほど話していたフロアの監視カメラの映像が大きく映されていた。






天井の穴から顔を出すと通路が続いていたから迷わず通った。


せ、狭い…。


そして後ろから情けねぇ声が聞こえた


「な、中原さん！！」


中「あ？なんだよ！今忙しいんだよ！」


「ひぃ！そ、そのAさんが芥川さんと揉めていて…」


………。


黙って其奴の胸ぐらを掴んだ。


どうやら言いたい事を察した様で


「あ、あっちの広場で…」


震えた指で目的地を指す。


それを見もしないでAの居る場所まで向かって走った。


つ、疲れる。

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