3,日向翔陽の妹は

#105 ページ24

〜夕食〜

『寺西さんって独身だったんですねー』

「うるさいっ！さぁ食べる！」

『はぁい…にしても大きな家ですね』

「あぁ…ここ実家でもあるからね。両親はもう亡くなってるけど」

『…そうなんですか』

「あ、転入先決めたからね。夏休み明けから行くのよ」

『どこですか？』

「音駒高校」

ｵｰﾏｲｶﾞｰ

「あと明日からユースの練習ね」

『うぇぇ…私去年の2月からやってないですから前みたいにできるか分かりませんよ…』

「大丈夫ーあんたはほんの数ヶ月で落ちる実力じゃないから直ぐにレギュラー入りするよ」

『まじですかぁ』

「部活は？何はいるの？」

『帰宅部ですね』

「ええ！入りなよ！青春しなよ！」

『私に青春出来ると思いますか！？』

「うん！」

『そりゃどうも』

「ユースも忙しいし無理かなぁ」

『ユースがなくてもはいりませんよ』

「えぇぇぇぇ」

寺西さん子供みたいだなぁ

『寺西さんって子供みたいですねぇ』

「失礼なぁ！！それに寺西さんって他人行儀。りえってよんでよ」

『じゃありえさんで』

「うーんセーフ？」

『ご馳走様でした。私明日宮城に荷物取りに帰りたいんですけど』

「ユースの練習は午後からだから午前中パーッと言っといで」

『間に合わなかったらすみません』

「新人だもん。だいじょーぶ。Aが来ること言ってないしね」

『え…』

それ私明日急に行ったらダメなやつ？

「たべたなら部屋に戻りなー」

『了解です』

りえさんが用意してくれた部屋に戻ってスマホを開く

10分に1度は通知が来てる…

希愛だけにでも電話しとこうかな

希愛だけに消えること言ってたし

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

「もしもし！？みなさん！Aちゃんからお電話来ましたァ！！！」

『今のなに…希愛』

「気にしないでください！」

ガチャ

やっぱりやめとこう

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

希愛かけてきやがった

『何』

「もうみなさんいませんから！」

『そう。色々ごめんね希愛』

「うぅぅ…ごめんって思うんだったら戻ってきてくださぃーーー！！こんな急に居なくなるなんて思ってませんでしたよーー！うっ…うわぁぁぁあん！！」

『ちょ、希愛落ち着いてください。今から言うことをみんなにも伝えてください。と言ってもみなさん聞いてるんでしょうが。私は宮城から出で知り合いの元で生活します。今までお世話になりました。会うことはないですがお互いに頑張っていきましょう。ありがとうございました』

私は返事を聞かずに電話を切った

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