10話 ページ12
『さ、私達も急がなくちゃ』
キル「おいゴン。
どっちが先にゴールまでたどり着けるか勝負しよーぜ」
ゴン「いいよー!
あ、でもAが…」
ゴンは、Aを困った顔で見つめる。
キル「心配ないぜ。姉さん、俺より早いから」
ゴン「え!?そうなの!?」
『まぁ、お姉さんですから?』
キル「ってわけで姉さん。
どっちが早く着くか、判定よろしく!」
『ふふっ、楽しそうね。わかったわ!』
キル「いくぜ?
よーーーい…」
ゴン/キル「「どんっ!!!」」
*
*
*
『レオリオが、10代っていうの本当なのかな…』
ゴン「本人がそう言ってるんだから、そうなんじゃない?」
キル「みえねぇーよ」
『私より年下だとは思わなかった』
キル(普通そうだよな〜。姉さんも人のこと言えないと思うけど)
私たちは先程、レオリオとクラピカを追い越してきたのだが、その時、レオリオが10代だということが判明した。
キル「でも、俺についてこられるなんてやるな、ゴン」
ゴン「え、そう?えへへ…」
キルアに褒められて、嬉しそうに笑うゴン。
キル「ていうか、みんなのペースが遅すぎるんだよな…
はぁーあ、これじゃハンター試験、楽勝かもな。
つまんねぇーの」
『まぁまぁ』
キルアの言い分も、少しは分かるけどね。
ゴン「ねぇ!どうしてキルアはハンターになりたいの?」
キル「俺?俺は別にハンターになんかなりたくねぇよ」
ゴン「え?」
キル「姉さんがハンター試験に行くって言うから面白そうだと思って俺もついてきただけさ。
でも拍子抜けだな」
『あら、まだ一次試験ですわよ?キルアくん?』
キル「ふん、上等。
ゴンは?」
ゴン「俺?」
キル「ゴンはなんでハンターになりたいの?」
ゴン「俺の親父がハンターなんだ!
それで俺も、親父みたいなハンターになりたいと思ったんだ!」
『親父さんって?』
ゴン「わっかんない!」
『え?』
キル「あっはは!(笑)分かんないのに親父になりたいとか」
『お父さんだよね?親父って。
どうして、お父さんのこと分からないの?』
ゴン「俺、生まれてすぐ、ミトさんっていう人に育てられたから、親父は写真でしか見たことないんだ」
『…捨てられたってこと?』
ゴン「たぶんね!」
キル「『……』」
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作者名:Luna | 作成日時:2018年12月10日 22時