天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

怖かった ページ7

北｢A、どしたん？｣




『セクハラ！この人セクハラ野郎！』





じーっと見てないで助けてっ！
頼むから、もう体力の限界で抵抗する力なんてないんですよ！




北｢へー、そうなんか...離して貰えますか？｣





ゾクッ





北先輩の何時もよりも、クソ兄貴と会った時よりも低く冷たい声が聞こえる。






上司｢なんなん君？この子は俺の彼じ｢俺の彼女なんですけど？｣｣




ちょっと待って何この修羅場
怖いって、ていうか何このクソ上司は北先輩の眼中に入ってんの？
北先輩を穢すき？？？




上司｢Aさん、ホンマに好きなのは俺だよね？｣




『ちょっと、何言ってるのかよく分かりません。

部下に無断でシフト入れて

自分に自惚れてる

変な妄想し始めて

仕舞いにはセクハラ起こす上司

これの何処に惚れるんですか？』




惚れるどころか引く、ドン引きや




上司｢そ、そんなっ...嘘やって嘘と言って...｣




『嘘なわけあるか』





嘘って思いたいのはアンタの謎脳内や
お花畑過ぎてやばいやろ。




北｢と言う訳で離して貰えません？｣



上司｢...Aさん、君はクビだ｣



『そうですか』




クビは嫌だけどこんな奴の下で働く方がもっと嫌。
そんでもってさ、何クビで終わらせようとしてんの？




『上司』



上司｢なんや？今更言っても...｣



『何言ってるんですか？
あなたは今日から牢獄入りですよ』




気づいてなかったのだろうか、北先輩と話してる時にお友達さんが警察に電話してたの。
ほら遠くの方から...






ピーポー





音に気づいた上司の顔と言ったら傑作
顔面崩壊、泣いてるのか、絶望してるのか、
それとも気が狂って笑ってるのか




流れていくように上司は逮捕された。






.







正直、ここで北先輩達が居なかったら私どうなってたんだろ。考えただけでも怖い。




北｢A｣





『ハイ』




キリッとした北先輩の声が耳に届く



北｢守ってやれなくてごめんな...｣


守ってやれなくてごめん。



違う
北先輩は悪くない




『先輩、謝らんでください。
それに、私また北先輩に助けられちゃいましたし
ありがとうございます。』




北｢ホンマに可愛ええなぁ、なんでそんなに優しいんや｣




『優しくないですよ』




ははって、笑って先輩のお友達さんに挨拶してから私と北先輩は例のお店へと向かった


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凄い現実味のない話でごめんなさい...

大人なデート→←笑えますね

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