天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

お化けなんてないさ ページ39

.



店員｢お客様は7人でしょうか？｣



『いや、6人です』




店員｢あら、お客様方のお隣にもう一人いますけど、、｣




この店員さん目が悪いのかな？






・







・







・






え？








｢｢｢『｢ぎゃぁぁぁぁ！！！！｣』｣｣｣




やっと理解したわ、私達ちょうど1番最後だから後ろに誰もいないし余計怖かった。




店員｢それでは楽しんできてくださいね｣




絶対きもって思われたわ。
それなのに、笑いもせず中まで見送ってくれた店員さん流石やな。







そしてさっきの流れや、この感じまさか




『北先輩...もしかして、ホーンテッドマンションってお化け屋敷ですか？』



入った時には時すでに遅し
乗車してやっと分かってしまった。



北｢そうやよ、お化け屋敷や｣



『ま、マジか...で、でも人工的な奴ですしだ、大丈夫ですよ』



所詮は人が作った作り物
分かってるんだし怖くないし
お化けなんて居ないし


北｢そんなに怖いん？｣


『こ、怖くないですよ！』




怖くないから、怖くなんて...
真っ暗で、ナレーターも地味に雰囲気醸し出してる





北｢Aあっち向いてみ｣


『は、いやぁぁ！！』




向いてと言われた方向を見れば喋ってる人形が
心臓が持たない...



『ちょ、北先輩、怖がらせないでくださいよ！』


北｢スマンの、でも反応可愛かったで｣




こんな怖い状況の中でも凛としてる北先輩。
薄暗い中で見える笑った顔が素敵すぎる
これもこれで心臓が持たない




その後も色々怖いのが続いた
正直待ち時間よりも長く感じたのは気の所為？









.



侑｢楽しかったな！｣


『そ、そうだネ』


治｢怖かったん？｣


『別に怖くなんてナイから』



怖くなんて、怖くなんて無いんだから
ちょっとビックリしただけだから



北｢次行く所はお楽しみやから目隠しして欲しいんや｣


『目隠しですか？』



ホイって渡されたのはどこからどう見ても目隠し
一応つけるとホントに、何も見えない



北｢A、手を繋いで欲しいんやけど｣


『あ、北先輩そっちに居るんですね』



ずっと手を繋いで歩い始める
人にぶつからないように配慮してくれてるのか握る手は何時もよりも強い。
ちょっと歩いたところで北先輩は足を止めた。









━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


？？？



｢もう着いたん？｣



｢はい！間に合いました！！｣



｢了解や、態々ありがとうな｣

なんか増えてる→←美味しい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す