天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

決着 ページ25

バイト男子｢そして、第2位はぁぁ...期待のルーキー、那由多A!!!投票数なんと、15票！
老若男女問わず、多くの人からの投票です！｣


『あ、ありがとうございます...』


バイト男子｢コメントには｢黒髪スカートとか最高｣｢ツンとしてるけど、たまに見せる笑顔にやられました｣｢周りと違ってちゃんと仕事してる辺り尊敬します｣です！そして、栄えある1位は...｣



凄く溜めてるけど結果わかるよね？
てかはよ終われ



バイト男子｢...夕張姫華だァァァァ！！！｣



夕張｢きゃーっ、皆ありがとうっ、姫華みんなに元気与えられたら嬉しいかなっ｣



きっっっっっっも



バイト男子｢投票数なんと、17票。それも全て男性からの票です！｢かわいいっ｣｢視線合わせは反則｣男性の心をグッと掴んだ様子...


｢きも、その声どこから出てんの？｣｢ちょ、無理キモすぎ｣女性陣からは批判の嵐、だかそれを感じさせない程の人気である！！｣


夕張｢もー、女の子もみんな素直じゃないんだからぁっ、でも大好きだよぉー！｣









.


『キモっ』


赤木｢なんか、立川みたいやな笑｣


北｢俺たちはAに投票したで｣


『嬉しむべきなのかよく分かりませんがありがとうございます』



ほんと、立川の生き写しってレベルでぶりっ子なんだけど。ブリブリブリゴキブリかよ。
鬱陶しくて、気持ち悪くて、チョロチョロ動いて...
ホントにウザイ



北｢バイトはあと何時間あるんや？｣


『2時間ちょいです』


北｢気張ってな｣


『ありがとうございますっ』



北先輩の応援のおかげで私の瀕死寸前だった精神的ライフは回復した。
流石北先輩、って私はホントに北先輩の事好きすぎやな。



尾白｢ほんじゃ、またな〜｣


大耳｢あとも頑張ってな｣



『ありがとうございました〜』




お会計を済ませて1度スタッフルームに戻る
少し休憩してからホールに戻ると何やら騒がしい声が...



夕張｢ほら！姫華が1番だったでしょ！｣


氷上｢そうですねー、でも時間考えな？半数以上があんたのファンや、それに1部のファンはAに取られたやん！｣



夕張｢はぁ！？知らないし！！とにかく姫華が1番なの！｣





ピロピロリーン(入店音)




店に入ってきた人の存在にも気づかず喧嘩をする2人
私は少しお灸を添えるためにも敢えて何も言わずじっと見ていた。






｢何してるんや?｣




その言葉に2人は固まった。

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