天然悲劇のヒロインなんて・・・5【稲荷崎】

柔軟な対応 ページ24

バイト男子｢出たァ！姫華ちゃん必殺視線合してケチャップ掛けー！｣


夕張｢お兄さんっ、姫華がたぁくさんオマジナイしてあげるねっ！美味しくなぁれっ｣



すみませんー、トイレどこですか？？
今からうるうるうるOLしてきたいのですが...
気持ち悪すぎて吐き気が止まりません



北｢A、ちょっとええ？｣


『どしましたか？』


北｢アソコのお客さん、外国人さんやからわからん所あって困ってるぽいんや、行ってあげて欲しいんやけど｣



流石北先輩、普通じゃ気づかん所に気付いてく
急いでお客さんの方に向かうと何やら困惑してる様子



『どうなさいましたか？(英語で言ってます)』


｢今は何が起こってるのですか？(英語)｣


『それはですね...ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ(英語)』


｢それは、大変ですね...頑張ってください(英語)｣


『ありがとうございます(英語)』


バイト男子｢おーっと、Aちゃん英語を使っての柔軟な対応、これはポイント高いぞー｣


(外野うるせぇ)



取り敢えず色んな人が接客頑張ってる。
厨房の人や、ほかのホールスタッフの皆さんにペコペコ頭を下げ自分の仕事も進める



北｢大変やな｣


『先輩まで言わないでくださいよ、もうどうでも良くなってきた...』



あまりにもやってる事が馬鹿すぎて呆れてきた
全員認めてもらう？1位になるために頑張っちゃってさ、アホじゃないの？




｢すみませーん｣




『はーい、今行きますー！』



その分穴あきとなってしまった接客は私がしてる
ホンマに、普通に戻って欲しい






･








時が流れるのは早いもので開始一時間半で全ての投票が終わった。人が止むことなく入ってくるこのお店、改めて人気なんだと思う。




バイト男子｢それじゃあ結果発表だぁ！｣



｢｢｢｢うぉぉぉぉおおおぉぉぉお！！｣｣｣｣



相変わらずの盛り上がりよう...
うん、うるさいですね



バイト男子｢第4位...氷上蓮！！！！｣



あ、蓮最下位やんドンマイ。


バイト男子｢投票は8票、コメントには｢凛としてカッコイイ｣｢ツンが多すぎてデレがない｣などのコメントがありました！｣



何だ、それは
ツンとかデレとか接客に必要なのか？




｢第3位、我らが空色のエース、店長！！！｣


店長が3位...


バイト男子｢投票は10票、コメントには｢歳を感じさせない美しさ｣｢三十路が近くて独身とかヤバ｣など...｣


三十路とか関係無さすぎやろ
残すは2人、空色の店内は緊張感に溢れてた

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