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第4章 - 8話 ページ8

静かに、決して音を立てぬよう慎重に歩く。
数十メートル先で見張り番の二組が壁に取り付けられているランプに照らされているのが見える。
揺らめく光。光が届く範囲は狭い。

(随分お粗末な警備だな。だが、好都合だ。)

私は光が届く範囲の際まで近づき、勢いよく加速する。
男達が足音に気づきこちらを振り返ったときには、既に彼らの背後に回っていた。
二人が声を上げる前に私は首の後ろに衝撃を与える。
倒れ込むときの音に配慮して、両手で二人を支え、そっと地面に下ろした。
男のポケットを探り、3本の鍵と拳銃を手に入れる。もう一人のポケットに入っていた拳銃も持っていく。
扉に耳をあて、物音を確認する。
特に、人の気配はしない。
引手に手をかける。鍵はかかっていない。
そっと開け、中の様子を伺うと、短い廊下の先に柵状のドアがもう一つあることがわかった。
よく見るとそのドアの鍵はこちら側からつまみを回して施錠・解錠するようだ。

音を立てずにドアを開け、ゆっくりともうひとつのドアに近づく。
その奥を覗くと、左右に白い金属製のドアが並んでいるのが見えた。
ドアには金網のついた覗き窓があり、3つの部屋から火の光が漏れている。
その奥にも今目の前にあるドアと同じような柵状のドアがあり、今度は鍵穴がこちら側にあるように見える。
おそらく、ここのドアを開けられるとしても、あの向こうのドアを開けるには鍵が必要になる。
その鍵は先程見張り番の一人から入手した3本の鍵のどれかであるはずだ。

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ねこ@自己満小説(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2021年12月6日 7時) (レス) @page15 id: d675a829f6 (このIDを非表示/違反報告)
零落*・reira(プロフ) - なつみかんさん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ (2020年2月18日 7時) (レス) id: 5e63a1d1e7 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 合格おめでとうございます!!続編めちゃめちゃ嬉しいです!2も楽しみにしてます〜! (2020年2月18日 4時) (レス) id: a4479fa504 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零落 | 作成日時:2020年2月16日 15時

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